北京
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景甜(ジン・ティエン)は1989年陝西省西安市の生まれで、現在は様々な映画やドラマで女優として活躍しています。
2006年にシングル『你是誰』で歌手デビュー。同曲は、王菲(フェイ・ウォン)のアルバムをプロデュースしたことで知られる人気ミュージシャン張亜東が楽曲を提供し、MVは『クレイジー・ストーン 翡翠狂騒曲(瘋狂的石頭)』(2006)の寧浩(ニン・ハオ)監督が手掛けています。デビュー作にしていきなりのセレブぶりを見せつけ、その後、喜劇映画『狂蟒驚魂』に出演し、スクリーンデビューも実現。しかし、歌手としても女優としても目立った成果を残すことはできませんでした。そこで翌年、名優を数々輩出することで知られる中国芸能界の登龍門・北京電影学院へ進学することを決めます。
在学中にも芸能活動を続けた景甜は2008年にドラマデビュー。初出演のドラマ作品『一个女人的史詩』では、いきなり趙薇(ヴィッキー・チャオ)や劉燁(リウ・イエ)といったトップスターと共演。数々のドラマや『戦国』(2011年)、『7日間の恋人』(2012年)、『スペシャルID 特殊身分』(2013年)といった映画作品に出演したあと、ついに転機が訪れました。2013年公開のジャッキー・チェン映画『ポリス・ストーリー/レジェンド(原題:警察故事2013)』でヒロインとして抜擢されたのです。男性がメインとなるアクション映画において女性としての存在感を放ったことで、知名度が一気にアップし、大作への出演オファーが殺到。2014年には、大ヒット映画『ゴッド・ギャンブラー レジェンド(原題:澳門風雲)』にも抜擢され、周潤發(チョウ・ユンファ)や謝霆鋒(ニコラス・ツェー)といった香港のトップスターらと共演します。
そして、2016年に公開された中米合作『グレートウォール(原題:The Great Wall/長城)』への出演をきっかけに、景甜はついにトップスターへの仲間入りを果たしました。今作は張芸謀(チャン・イーモウ)監督の最新作で、万里の長城を舞台に繰り広げられる人間と怪獣の壮絶な戦いを描いたファンタジー・アクションです。世界級の大俳優・マット・デイモンをはじめ、中国を代表する名優らと共演する中、景甜は唯一のヒロインとして堂々とした演技を披露し、男性陣に負けないの貫録を見せつけました。
さらに、景甜の活躍は国内だけにとどまらず、ハリウッドの2017年最新作『キングコング: 髑髏島の巨神』でも、重要な役を担当し、世界的にも注目を集めました。同作品は米国と中国でプレミア上映会が開催され、景甜もトム・ヒドルストンやサミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソンといったハリウッドスターたちと肩を並べて出席し、中国女優の魅力を世界のファンにアピールしました。そんな国際的に活躍中の彼女は、来年公開予定の『パシフィック・リム』の続編への出演も決定しています。