北京
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中国大陸を拠点に活動している人気俳優の王凱(ワン・カイ)は1982年の湖北省武漢市生まれ。高校卒業後すぐに本屋に就職した王凱でしたが、テレビCMにスカウトされたことがきっかけで、芸能界への道を踏み出します。その後、中国芸能界の登竜門といわれる名門校の中央戯劇学院で演劇を専攻。2005年に、歴史ドラマ『寒秋』で俳優デビューしました。そして、2007年に制作された犬映画『我的狗狗我的愛』で映画デビューを果たします。
2008年には、アメリカの人気ドラマ『アグリー・ベティ』の中国語版リメイク『丑女無敵』で頭角を現し、その後数々のドラマに立て続けに出演しました。大ブレイクのきっかけは2015年放送の時代劇ドラマ『琅琊榜』。同年9月から10月にかけて放送されたこのドラマが高いクオリティで好評を博し、古典派の宮廷劇ながらも市民に親しみやすい感情表現ですぐさま話題となりました。実在の歴史背景を踏まえて、皇族の後継者争いを中心とした架空の人物とオリジナルストーリーを織り交ぜ、視聴者の想像に任せる部分も多いところが人気の理由でした。王凱はこの中で、正直者で心優しい靖王の役を好演し、ファンの心を鷲掴みにしてしまいました。このドラマは日本でも、2016年4月からCSエンターテインメントチャンネル「チャンネル銀河」で、『琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-』の日本語タイトルで放送されました。
『琅琊榜』人気の冷めやらぬうちに、王凱は同じく『琅琊榜』の主演である胡歌(フー・ゴー)とスパイドラマ『偽装者』で再共演を果たし、『琅琊榜』ファンから大きく注目を集めました。その後、2016年には都会派ラブスト-リー『歓楽頌』に出演。同作品も当時大きな話題となり高視聴率を記録しました。
ドラマで活躍中の王凱は今年3月31日に封切られた蘇有朋(アレック・スー)監督作品第2弾『嫌疑人X的献身』の主演に抜擢。これは彼にとって初主演映画にもなりました。同作品は、日本の推理作家、東野圭吾の人気小説『容疑者Xの献身』の中国版リメイクで、日本版で福山雅治が演じた天才物理学者・湯川学役(中国版役名は唐川)を、王凱がどう演じ切るかが大きく期待されています。