北京
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劉若英(レネ・リウ)は1970年の台北生まれ。中華圏では「奶茶」(中国語でミルクティーの意)の愛称で親しまれています。アメリカのカリフォルニア州立大学で声楽やピアノ演奏を学んだ後、台湾の大手レコード会社であるロックレコードと契約し、当時の人気歌手、陳昇(ボビー・チェン)に作曲を教わる傍ら、そのアシスタントを務めていました。もともと歌手としてデビューする予定でしたが、陳国富(チェン・グオフ)監督の目に留まり、1994年、同監督作品『我的美麗與哀愁』で女優デビュー。以降、チェン監督のすすめで張艾嘉(シルビア・チャン)監督の映画『少女シャオユー(原題:少女小漁)』に出演し、その演技が台湾アカデミー金馬奨の最優秀主演女優賞を獲得して、女優デビューに花を添えました。レネはドラマや映画で見せた知的で都会風テイストの演技が好評を博したことで、「文芸女優」の異名を持ち、恋愛ものや文芸作品に数多く出演してきました。デビュー時から国際映画祭での受賞歴が多く、2002年に『ダブル・ビジョン』で第22回香港電影金像奨最優秀助演女優賞も受賞。2007年の主演映画『綁架』が、日本の中国映画祭2007で『誘拐ゲーム』の題で上映されたほか、2011年の映画『星空』が第7回大阪アジアン映画祭で上映されました。
一方、音楽活動では日本の曲をカバーすることが多く、代表曲はKiroroの「長い間」の中国語カバー「很愛很愛你(Love You More & More)」や同じくKiroroの「未来へ」のカバー「後來」です。ほかには、Kiroroの「逢いたい」やアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の中国語カバーも発表しており、中華圏でヒットさせています。
2011年8月8日に資産家の鐘小江と北京で入籍し、翌日結婚を発表。2014年9月9日に妊娠を発表した後、2015年1月29日に台北で男児を出産しています。
出産復帰後は音楽活動に専念しており、15年9月から同年にリリースした新アルバム『我要你好好的(Wish You Well))』を引っさげて、中国泉州を皮切りに世界31都市を回る大型ワールドツアーをスタート。これまで、上海や北京、アモイなど中国の主要都市、米国のニューヨークやロサンゼルスを訪れてきましたが、いよいよこの3月に東京(会場:Zepp DiverCity TOKYO、日時:3月23日(木)夜7時開演)に登場することになりました。ファンなら是非お見逃しなく!