北京
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人気俳優の王宝強(ワン・バオチャン)は9歳の頃にジェット・リーに憧れて少林寺に入り、その後15歳で北京に上京しました。アルバイトをする傍らエキストラの仕事を続け、2004年には馮小剛 (フォン・シャオガン)監督の正月映画『イノセントワールド -天下無賊-』で脇役ながらも、自然体で印象深い演技を披露したことで頭角を現します。また、2006年には農村出身の気の弱い兵士が成長していく過程を描いたドラマ『士兵突撃(原題)』で、中国のエミー賞ともいわれる金鷹電視芸術賞において「最も人気がある俳優賞」に選ばれ、一躍人気スターの仲間入りを果たしました。以降、映画やドラマ出演のオファーが相次ぎ、主演作には2010年東京・中国映画週間で『帰省男、辛いよ』の日本題で上映された『人在囧途』や、2011年第12回東京フィルメックスで『ミスター・ツリー』の日本題で公開された『Hello!樹先生』、第6回したまちコメディ映画祭in台東で『ロスト・イン・タイランド』の日本題で上映された『人再囧途之泰囧』などが挙げられます。そして、2017年には、自身の初監督作品がいよいよ封切られます。
監督デビュー作は王宝強お得意のアクションコメディで、『西遊記』の物語からインスピレーションを受けて現代のインドを舞台に制作したもの。自身が主演を務め、共演者には若手俳優・白客(バイ・クー)や売れっ子漫才師の岳雲鵬(ユエ・ユンパン)、人気女優の柳岩(リウ・イエン)などが参加しています。
【離婚騒動】
仕事では順風満帆の王宝強(ワン・バオチャン)でしたが、2016年8月に妻の不倫が発覚したことで、プライベートは突然の波乱に見舞われます。
2016年8月14日、王宝強がSNS「微博(Weibo)」で妻の馬蓉(マー・ロン)との離婚を発表し、その原因はなんと自身のマネージャーと妻の不倫であると明かしました。王宝強と馬蓉は2009年に結婚し、その後男の子と女の子を授かっています。マネージャーと馬蓉が関係を持ったのは、離婚発表の数カ月前からだったということです。マネージャーの男性は当然解雇になり、双方は離婚訴訟を起こしましたが、財産や親権の問題のほかにも、馬蓉側が「先に夫が浮気をしていた」と言い出すなど、ネット上にも様々な情報が流れ、事態は泥沼化してしまいました。離婚裁判は元妻の名誉毀損の裁判にまで発展した上、財産分与での揉め事が重なり、王家が所有する高級車や高級マンションを含めた1億元(約16億円)相当の財産がすべて公にされてしまいます。これによってネットの議論は芸能人の収入問題にまで飛び火し、さらに拡大することになりました。