日本人スタッフのつぶやき333~北京舞台①「大逗」の中国漫才(梅田)

2017-09-14 09:08  CRI

「北京孩子北京味儿(北京っ子・北京の味わい)」

 これは、北京で人気の新鋭漫才団体「大逗(ダードウ/da4 dou4)」の掲げるスローガン。今回は映像番組『北京の表情』の撮影で訪れた「大逗」の4周年記念公演をご紹介します。

 鼓楼西大街にある广茗阁茶楼(廣茗閣茶楼/guang3 ming2 ge2 cha2 lou2)、ここは「大逗」の常設劇場です。

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<广茗阁茶楼の門から建物までの間にみやげ物屋がならぶ>

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<中は落ち着いた雰囲気>        <テーブルには指定席札が>

 茶楼というのは、2階建ての茶館を指す名称だそうで、茶館というのは中国式の茶屋。お茶請けと共に中国茶を飲んでお喋りをするだけでなく、この茶楼のように舞台や出し物を楽しめるお店もあります。

 お茶をすすりながら、北京らしいお茶請け(ひまわりの種やスイカの種、ピーナッツにドライフルーツなどなど)をつまみ、漫才を楽しむ。これが、北京っ子たちのリラックスタイムのようです。

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<お茶を準備するおじさん>        <種類豊富なお茶のメニュー>

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<北京らしいお茶請け>           <準備OK!>

 さあ、観劇の用意ができましたね。会場もすでにお客さんでいっぱいです!それでは、今回の公演の主な出演者をご紹介しましょう。『北京の表情』の番組内ではクローズアップされていなかった方の情報も、隠れお笑いファン・張怡康アナが教えてくれました。

 中国の漫才師にも実名の人と芸名の人がいますが、芸名であっても「中国人らしい」名前を使います。つまり、日本の「劇団ひとり」さんや「バカリズム」さんのような名前の方はいないようです。また、日本のような「コンビ名」もなく、コンビを組む際には「だれだれとだれだれ」という風にそのままの名前の組み合わせで活動します。また、固定のコンビを組まずに、その時々で相方が変わるのも珍しくなく、一般的です。

銭琦さん(写真左)は大逗唯一の女性漫才師で、黄色い衣装と腰まで届く辮髪(べんぱつ)が特徴です。あだ名は「ミニオンズ(米映画のキャラクター)」。漫才界の新人ですが、皆に愛される頑張り屋さん。今回の4周年記念公演では久々のネタ披露。相方の李善鵬さん(写真右)と共に、勢いのあるネタ『私の研修生活』で会場を沸かせました。

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<銭琦さん(写真左)と李善鵬さん(写真右)>

 「孫宏超と宋偉杰」は大逗のベテラン人気コンビ。漫才のスキルが高く、「一人漫才大賞」で、それぞれ優勝と準優勝を獲得したという実力派です。今回の公演では宋偉杰さんが全体の司会を務め、孫宏超さん(写真)は中国の伝統的な漫才形式の1つ「快板(クァイバン/kuai4 ban3)」を披露しました。竹板を組み合せた楽器を両手に持ち、軽快なリズムを刻みながら朗々と語り上げる、中国らしい伝統芸能です。

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<「快板」を披露する孫宏超さん>

 今回の『北京の表情』でクローズアップした「李丁と董建春」。8歳という年の差がありながら息ぴったりの、大逗の中で一番売れている人気コンビです。テレビの漫才大会にも出場し優勝するなど、じわじわ人気が出ています。李丁さんが、中国では超人気の年越し番組「2016春節交歓の夕べ」への出演を果たしたことで、人気急上昇中。その芸風は、日本と韓国のバラエティからもインスピレーションを得ているそう。李丁の師匠は、中国の有名漫才師・李増瑞さんです。

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<いま一番人気の董建春さん(写真左)と李丁さん(写真右)>

 公演のトリを飾ったのは大逗の創設者コンビ「李寅飛と葉蓬」。葉蓬さん(写真右)は代々京劇をやる家系に生まれ、小さい頃から中国の伝統芸能に興味を持ち、京劇や舞台劇の要素を漫才に持ちこみました。李寅飛さん(写真左)は現在清華大学の博士課程で勉強中で、有名漫才師の王謙祥さんを師に持ちます。王さんは前述の、李丁さんの師匠である李増瑞さんと長年のコンビ。李寅飛さんも「2016春節交歓の夕べ」に、李丁と一緒に出演しました。

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<李寅飛さん(写真左)と葉蓬さん(写真右)>

 さあ、どうですか。気になる漫才師の方はいましたか。張怡康アナの、非常に熱のこもった説明を再現できているでしょうか。

 中国漫才を観るときは、飲食OK、大声でなければ会話も大丈夫。それどころか、出演者へ声をかけたり、プレゼントを持っていったり、ブーイングをする人までいます。それもまた会場の雰囲気づくりに一役買っていて、出演者が上手に処理して笑いにかわっていきます。アットホームで、出演者と観客が一体になって笑いを楽しんでいる印象でした。

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<漫才を楽しむ観客たち>

 2人組の掛け合いを楽しむ、いわゆる「漫才」だけでなく、伝統芸能やコント仕立てのものもあるのが、中国漫才です。笑いとなると、どうしても言葉の壁はあるかもしれませんが、北京に来る機会があれば、一度はこういった茶館を訪れて、中国漫才を、観客や会場といった雰囲気ごと味わってみてください。

 私と張怡康アナとで今回の公演のリポートを行った映像番組『北京の表情』もぜひご覧くださいね。

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<舞台観覧前の筆者と張アナ>

 

 [舞台情報]

 大逗相声(漫才団体ダードウ)4周年記念公演

 日時:2016年4月9日 14:00開演

 場所:广茗阁茶楼(最寄駅:地下鉄・鼓楼大街)

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<4周年記念公演チケットはちょっぴり豪華仕様でした>

 (文:梅田 謙)

ラジオ番組
10月29日放送分
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