北京
PM2.577
23/19
少し前のこと、春の陽気を感じつつ思いました。
「あ、桜が見たい」と。
CRIの敷地内にも桜の木がありますが、この思いを抱いたときはまだ咲いていませんでした。
折しも、3/21(月)に東京では桜の開花宣言が出された頃です。
そこで北京でも桜が見られる場所を求めて日本語部内で聞いたところ、玉淵潭公園(ぎょくえんたん)で見られるとのこと。
しかも、北京で一番の桜スポットとのことで向かう決心をしました。
そして、指折り数えながらいくつも寝ること数日、ついに週末のお休みがやってきました。
ルンルン気分で地下鉄に乗り込み、最寄りの地下鉄一号線「軍事博物館」駅で下車。
すると、駅から公園に向かう人の行列ができています。
その流れについていくこと数分、無事に到着しました!
玉淵潭公園では毎年、「樱花节(桜まつり)」が3月末から1ヶ月ほど行われています。
早く桜の花を見たい気持ちを抑えつつ、窓口で入場券を10元(約170円)で購入。
ようやく公園に入ることができ、ついに桜とご対面です!
広々とした公園内は桜が満開で、多くの人が訪れていました。
玉淵潭公園では30種類以上、2300本ほどの桜が楽しめます。
訪れていた人の中からは
「这个好胖!(この花は大きく膨らんでいるね)」
という会話も聞こえ、大輪の桜の花を喜んでいました。
しかし、公園内を見渡しても日本のお花見ではよく見るブルーシート、お弁当、お酒などの定番グッズがありません。
中国のお花見はその名の通り、花を見ることを楽しみます。花より団子ということはないそうです。
日本のピクニックの感覚に近いでしょうか。
湖のほとりや桜の周りでも芝生やベンチに腰掛けてゆっくりとお話を楽しんでいます。
とても景色がよくて、眺めているだけでほっとできる感じがします。
〈花より団子派も安心。食べ物の出店もあります〉
桜を楽しんだ数日後、CRIの桜園でも無事に開花しました。
日本語部だけではなく、他の部署の人も写真を撮りに来たり、桜の下でご飯を食べている人もいて、毎年この時期を楽しみにしています。
桜あるところ、世界のどこでも憩いの場所となっているようです。
〈左から開花の喜びを全身で表す筆者、劉叡アナ、張怡康アナ〉