北京
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ナビゲーター 黄競
3月下旬の北京、桃の花や玉蘭の花があちらこちらで咲き始めている頃、中国南部の江南地方はすでに百花繚乱の仲春を迎えています。今回の中国メロディーは麗らかな江南地方の春を音楽とともにお届けしましょう。
竹の子の成長
初雷(はつがみなり)が響くとき、春の雨が硬い土を削り、長い間眠っていた竹の子たちは土から顔を出してしまいます。その様子は、まるで殻を破って出たひよこが外の世界をきょろきょろと見回しているようです。竹の子たちはみんな茶色の上着を着て、黄色い帽子を被り、「お母さん竹」の側で一生懸命に上へ伸びていきます。
春風と春の雨を受けて、竹の子たちはみんな真っ直ぐに伸び、立夏の頃になると、竹の子たちは大きく成長し、お母さんと同じように青々と茂る竹林の家族の一員となるのです。
菜の花の大海原
3月の江南水郷では、絹糸のような雨がしとしとと降り、新鮮な空気に湿った土の香りが漂います。この時期はちょうど色鮮やかな菜の花が咲き誇るシーズンです。
畑には黄色い菜の花が一面に咲き、まるで金色に輝く大海原のようです。春風が菜の花畑に吹き渡り、黄色い菜の花たちはまるで金色のドレスを纏って軽やかに舞う少女のようで、とても美しい光景です。また、春を彩る蝶や蜜蜂もその淡い香りに惹きつけられてきて、この美しく静かなキャンバスに活力と躍動感を添えています。
江南ラブストーリー「梁山伯と祝英台」
毎年旧暦2月は江南地方が一年を通して最も美しい季節を迎えます。この時期、江南地方の宜興では年に一度の「観蝶節」つまり「蝶を楽しむ祭り」が行われます。この祭りは美しい恋物語「梁山伯と祝英台のラブストーリー」から生まれたものです。
この1千年以上の歴史を持つ悲恋物語は、現在までにどれほど多くの後世の人たちを感動させているかは数え切れません。何度も映画やテレビドラマとなり、そして数多くの名曲が生まれました。この中国版「ロメオとジュリエット」は、これからも永遠に語り継がれていくことでしょう。
番組の中でお送りした曲
1曲目~ 春天里来(春の日に)
この歌は1930年代の映画「十字街頭(十字路)」の主題歌で、社会の下で暮らす若者たちが幸せな生活に憧れ、勇ましく生きる様子を描いています。
歌詞:
春に色とりどりの花が香っている
暖かな太陽の光が破れた服を照らしている
着る服のため 食べていくため 街の路地を走り抜ける
例えどんな高い山に阻まれても 努力して前進あるのみ
2曲目~春天年々到人間(春が今年もやってくる)
貧しい花売りの娘が母親の病気を治すために、昼夜問わず懸命に花売りをする様子を描きました。
歌詞
花売り娘は 昼も夜も頑張っている
花を盛ったかごを持ちながら 市場へ行く
花を売って いい薬と取り替える
母親を救い 早くよくなるように
3曲目 「梁山伯と祝英台」
この曲は「梁山伯と祝英台」の悲しい恋物語をモチーフにしたものです。