北京
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ナビゲーター 黄競
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3月中旬、北京はようやく寒く長かった冬に別れを告げ、若草が萌える春へと徐々に移り変わっています。厚い冬の服に別れを告げて、軽くて色あざやかな春の服を着る若者たちは、北京の街を明るくしてくれます。今回の中国メロディーは、春の陽気溢れる中国のスポーツと音楽についてお話ししていきましょう。
春の風物詩~凧揚げ
3月の北京、青い空と白い雲の間に鳥のようなものがゆったりと舞っている様子を見かけます。よく見てみると、実は凧が大空に浮かんでいるところなのです。
毎年、3月から4月にかけて、北京は穏やかな陽気で、風も優しく、凧揚げにピッタリの季節と言えます。日本では、凧揚げは正月の遊びというイメージですが、中国では中国人が最も好きな春のスポーツの一つです。天気がいい日は、公園や広々とした郊外などに出かけ、色とりどりで大きさも形も様々な凧が大空に舞い上がります。この様子は本当に春の風物詩といえます。
朝の公園の賑わい
朝の公園に行くと、鳥たちの澄んだ鳴き声はまるでトレーニングに来る人々を歓迎しているように朝の爽やかさを感じさせます。公園の中では、「空竹」という中国ゴマや太極拳、それに「踢毽」と言われる羽根蹴りなど、様々なトレーニングが行われていてとても賑やかです。
空竹は一本の長い紐を使って、鉄アレイのような形のコマを回して遊ぶものです。ただ回すだけではなく、時には腕を振ったり、飛び跳ねることもあります。中国ゴマを楽しんでいる人たちの様子は清々しく、いきいきとしている中国の朝を感じさせてくれます。
朝鮮族女性の遊び~ブランコ
春になって暖かくなると、ブランコ遊びをする人も増えてきます。ブランコは世界各地の子供達に昔から楽しまれている遊びです。しかし、中国東北部延辺朝鮮族自治州ではブランコは女性専用の伝統的な遊びなのです。
週末や祝日になると、きれいな民族衣装を纏った朝鮮族の娘たちはブランコ競技を行い、多くの観客の関心を集めます。観客たちの歓声の中、ブランコに乗る娘たちの競い合うたくましい姿は、まるで青空に弧を描く虹のようでとても美しく見えます。
番組の中でお送りした曲
1曲目~ 放風筝(凧揚げ)
この歌は花が咲き乱れる春に、女の子たちがピクニックに行き、凧揚げを楽しんでいる様子をいきいきと描いています。
2曲目~ 健康歌(健康の歌)
歌はお爺さんと可愛い孫の宣ちゃんが一緒に楽しく体操をする様子が歌い上げられています。
歌詞
宣ちゃん、お爺ちゃんと一緒に体操をしよう
首を回して、お尻をひねろう
早寝早起き!運動しよう!
3曲目 阿里郎(アリラン)
歌は朝鮮族の民謡歌手・方初善が歌ったものです。彼女の哀愁に満ちた歌声は、この朝鮮族の代表的な民謡の美しさを存分に引き出しています。
歌詞
アリラン アリラン アラリヨ
アリラン峠を越えて行く
私を捨てて行かれる方は
十里も行けずに足が痛む