北京
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初春の希望
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ナビゲーター 黄競
3月上旬、北京の最高気温は15度と暖かい日もあれば、5度という肩をすくめる日もあり、気温は大きく揺れ動いています。初春の温かい陽気と冬の寒さが残る冷たい風が交代して登場し、春の序曲が北方の大地で奏でられはじめています。今回の中国メロディーは、初春の息吹に溢れる音楽をお届けしましょう。
北方に響く春の足音
旧歴2月に入り、北方地方で冬ごもりする人々は、春の耕作のために様々な準備を始めます。旧歴2月2日、今年の3月10日は農家の人たちにとって大事な祝日である「春耕祭り」です。一冬寝込んだ大地が春の耕作に呼び起こされ、希望の種が土を割って芽を出しはじめます。春の足音が徐々に近付いてきています。
青春時代の苦悩
3月初旬、一カ月にわたる冬休みを経て、静けさに包まれていた学校は再び賑やかさを取り戻します。春の陽気の中、子供たちが教室で勉強したり、運動場で楽しく走り回る元気な姿を見ていると、おそらく大人たちは再び学生時代に戻り、あの頃の青春をもう一度体験してみたいと思うでしょう。とはいえ、現実は小学生から高校生まで皆、勉強に対するプレッシャーを強く感じ、多くの子供たちは悩みながらも勉強に励んでいるのです…
子供たちの避けられぬ喜びと寂しさ
旧歴2月2日「春耕祭り」以後、中国では南から北の順に、春の耕作が始まります。以前、農繁期になると、農家は一家総出で働き、夜遅くまで作業する様子がよく見られました。ただ、ここ十数年、中国の一部の農村にはこのような一家総出で作業する様子は珍しくなりました。若い世代がほとんど都市へ出稼ぎに出てしまい、残されたのは老人と子供しかいません。これらの親から離れて暮す子供たちにとって、最も幸せなことは親と一緒にいられることです。しかし、その時間が終わりを告げる頃、再び両親と別れなければならないことは子供たちにとって最も心が痛む瞬間なのです。
番組の中でお送りした曲
1曲目〜 牛飼いの子供(牧童)
歌は子供が牛を使って田畑を耕す様子を歌いました。
歌詞:
牛が坂の上にいるよ
黄色い大地 青い空
高い山 長い川
2曲目 中学時代(中学時代)
この歌は、中学生が青年になる中で、迷いながらも成長していく心の動きを描いています。
歌詞:
運動場が雨に濡れて
私を恥じる
いつ一人になるのか
隠れて壁の隅でこっそり泣いて
私の憂鬱
誰が私のことをわかってくれる
愛とは何か
私は知らない
私は永遠とは何なのかわからない
私は自分が何者なのかわからない
3曲目〜 最好的未来(最高の未来)
この歌は、出稼ぎに行った親から離れて暮す子供たちのことを歌っています。
歌詞:
すべての子供たちは みんな愛されるべき
子供たちは 私たちの未来
この想いこそが 最高の未来
愛が築く美しい世界
何があっても 私たちの愛を引き離すことはない