パキスタン国民議会（下院）は7日、イスラマバードで会議を開き、ムシャラフ大統領が3日に出した、全国に非常事態宣言を実施し、暫定憲法を公布する決定を承認する決議を採択しました。

　決議は、「パキスタン国内のテロ活動が激化するとともに、国家の立法、司法、行政部門が足並みを揃えることができず、その上一部の地区の治安情勢が悪化していることに鑑み、非常事態を宣言し、暫定憲法を公布することは必要である」と述べています。

　報道によりますと、ブット元首相が率いる人民党の議員は今回の会議をボイコットしました。また、その他の野党の議員はこれに先立って辞職しました。今回の会議に参加したのは、与党のイスラム教徒連盟と同盟を組んでいる党派の議員だけでした。（翻訳：玉華）