イランの核交渉首席代表でもあるラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は1日モスクワで、「イランは、政治的なルートを通じてのイラン核問題の解決を希望する」と述べました。

　イラン核問題について会談を行うためにロシアを訪問中のラリジャニ氏は当日、モスクワに着いたあと記者団に、「イランには特別な要求がなく、IAEA・国際原子力機関の枠組み内での自国の持つべき権利を守っているだけである。イランは平和目的ではない核開発を主張せず、また、中東地区が非核化地区になるべきだと主張している。イラン核開発での関連問題をはっきりさせるため、IAEAの専門家はイランで核査察活動を実施できる」と強調しました。

　別の報道によりますと、ロシアのラブロフ外相は当日、「核拡散防止メカニズムに損害を与えないという状況の下でイランと協定に達する可能性はある」と述べました。