パレスチナ評議会選挙で勝利したイスラム原理主義組織・ハマスの総幹部メシャール氏は28日、「ハマスはパレスチナのほかの各派と協力し、パレスチナ自治政府を改革してイスラエルに抵抗し、パレスチナ国の樹立を促していきたい」と語りました。
これはメシャール氏が当日シリアの首都ダマスカスでの記者会見で述べたものです。メシャール氏はその際、「ハマスはイスラエルによるパレスチナの占領を認めず、引き続き努力していく」と語りました。
同じ日、数千人のPLO・パレスチナ民族解放機構(ファタハ)のメンバーとその支持者はヨルダン川西岸でデモ行進を行い、ファタハのパレスチナ評議会選挙での失敗に抗議し、ファタハ中央委員会の全員辞職を求めました。デモに参加したファタハ所属の軍事勢力、アル・アクサ殉教者旅団の武装勢力は、「これから、アル・アクサ殉教者旅団はイスラエルとの停戦協定を守るつもりはなく、パレスチナイスラム聖戦組織(ジハード)と共に戦っていく」と語りました。
ほかの報道によりますと、ロシアとイスラエル両国の外相はこのほど、平和的な手段で中東地区の衝突を解決する原則を守るようパレスチナ評議会選挙の各派に呼びかけました。
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