パレスチナ中央選挙委員会は26日夜、イスラム原理主義組織ハマスが今回の議会選挙で勝利を収めたことを発表しましたが、これを受けて国際社会は、ハマスが武器を捨て、政治的ルートを通じてパレスチナ・イスラエル問題を解決するよう求めました。
イギリスのブレア首相のスポークスマンは、「イギリス政府はパレスチナ評議会の選挙結果を尊重する。しかし、ハマスが政治的ルートと暴力的手段のどちらを選択するかに対して観察し、その上でパレスチナ自治政府に引き続き援助を提供するかどうかを決める」としています。
ロシア外務省中東問題特使は、「ロシアは中東和平に関するロードマップの実施を支持し、イスラエルの存在に反対しない国と協力していく」と述べました。
ドイツ政府のスポークスマンは、「ハマスはイスラエルの存在権をまったく異議を唱えず承認しなくてはならず、また暴力活動を中止し武器を放棄しなくてはならない」と述べました。
エジプトのムバラク大統領は、パレスチナ自治政府のアッバス議長に電報を送り、「ファタハはハマスと共に、独立したパレスチナ国の樹立を推進するため努力すべきである」としています。
ヨルダン国王のアブドラ二世は、「イスラエルと共存できるパレスチナ国を樹立することは、平和を実現し暴力と過激主義に終止符を打つための唯一のルートである」と強調しました。
このほか、イタリア、オーストラリア、日本、マレーシア、イエメンなどの国の政府と政党も同じように呼びかけています。
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