アメリカ連邦準備制度理事会のグリーンスパン議長は2日、アメリカ政府の財政の長期的見通しに懸念を示しました。
これは、グリーンスパン議長がフィラデルフィアで連邦準備銀行の主催する会議で発表した事前に録画したテレビ演説で明らかにしたもので、グリーンスパン議長はその際、「第二次世界大戦後の『ベビーブーム』時代に生まれたアメリカ人は、いま退職年齢に入っており、これら退職者が大量の社会保険金を受け取り、医療福祉を享受し始めることにより、アメリカの財政赤字はよ急速に増えていく。政府が負担する保健用支出が経済成長の速度をこれからも超えていけば、財政予算は巨大な圧力を受けると共に、当面の財政政策の実施はなおさら難しくなる。予算赤字の上昇可能は注目されるべき大きな問題であり、この問題を解決しなければ、最終的にはアメリカ経済に深刻な結果をもたらすかもしれない」と述べました。
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