アナン国連事務総長のスポークスマンは4日、アナン事務総長はアジア、アフリカ諸国をまもなく歴訪するが、予定していたイランヘの訪問は中止になったことを明らかにしました。
このスポークスマンは、「イランのアフマディネジャド大統領によるこのほどの、イスラエルを地図から抹消すべきだとの発言は、国際社会の強い反発を引き起こした。こういう状況の下で、アナン事務総長がイランを訪問しても、予定していた議題についての意見の交換は難しくなるだろう。アナン事務総長とイラン政府はいずれも、今は訪問の時機ではないと見ている」と述べました。
関係筋によりますと、アナン事務総長は、今回、エジプト、サウジアラビア、チュニジア、パキスタンを訪問する予定で、中東和平プロセスや南アジア大地震の救助活動などについて、これらの国の指導者と協議するほか、パリ滞在中に、フランスのシラク大統領と会談を行う予定です。
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