イランのアハマディネジャド大統領はこのほど、イスラエルを「地図から抹消する」と発言しましたが、国際社会はその発言に対して驚きを示すと同時に、これを非難しています。
国連のアナン事務総長は当日声明を発表し、アハマディネジャド大統領の発言に驚いたと述べました。この声明は、「イスラエルは国連加盟国としての権利と義務を享有することができる。すべての加盟国が『国連憲章』に調印した際、ほかの加盟国に対して武力を行使しないことを承諾した」としています。
イスラエルのペレス副首相は当日、イランを国連から追放するよう国連に呼びかけました。
パレスチナ自治政府もアハマディネジャド大統領のこの発言を強く非難しました。パレスチナ側の首席交渉代表であるエレカット氏は、「パレスチナはすでにイスラエル国を承認しており、イスラエルとの平和を実現するため努力している。イラン大統領の発言は受け入れるものではない」と指摘しました。
そして、イギリスでEU・欧州連合の非公式首脳会議に出席しているEUの25ヶ国の指導者も声明を発表し、「アハマディネジャド大統領の発言は極めて不適当なもので、イランの中東地区で果たす役割を心配する」と示しました。
|