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EU・欧州委員会の貿易担当委員マンデルソン氏は30日、欧州議会の対外貿易委員会で談話を発表し、ヨーロッパの多くの港で通関されていない中国繊維製品が欧州市場に出回ることを許可するようEU各加盟国に呼びかけました。関係者によりますと、マンデルソン委員の呼びかけは中国繊維製品に対するEU内部の矛盾を示しました。
マンデルソン委員は「税関で通関されていない大量の中国製品が市場に出回ることを許さなければ、ヨーロッパの消費者は秋と冬のアパレル製品の供給不足と価格上昇に直面し、EUの小売業にマイナスの影響を及ぼし、更に、中国EU繊維製品協議の実施に自信を持てなくなる」との考えを示しました。マンデルソン委員はまた「通関されていない中国繊維製品が市場に出回ることを許さなければ、EU加盟国間の中国繊維製品の問題に対して無理に形成された団結は破壊され、これはEUの繊維製品業者、消費者、およびEUの全体経済が望まない結果である」と警告しました。
今、欧州委員会は二重の圧力に直面しています。一方ではEU輸入企業と小売業は大量の中国繊維製品がEUの港で通関されていない直接の被害者であります。他方で、EUの繊維製品生産大国と繊維製品業協会が中国繊維製品の輸入割当を拡大しあるいは廃止することにまだ同意していないと示しました。
アナリストは中国繊維製品が通関されていない問題についてマンデルソン委員の態度が微妙に変化したことに気づきました。マンデルソン委員は29日の記者会見で、通関されていない中国繊維製品がEU市場の供給不足を招くという一部のヨーロッパマスコミの意見に反発し、これは大げさな表現だと見ていました。しかし、30日に発表した談話ではマンデルソン委員は中国繊維製品を引き続き通関されていないままに置いておくと、市場供給不足と物価上昇を招くことになるとEU各加盟国にはっきりと警告しました。
マンデルソン委員の態度変化は次の二つの理由での発言と見られています。
まず、中国繊維製品を引き続き通関させないことはEUの輸入企業と小売業により大きな損失を与えることになり、これらの企業は注文した貨物を手に入れることができないだけでなく、貨物は港で保管料金を支払わなければなりません。
次は、ヨーロッパでは多くのアパレル会社は中国に注文した比率は30%以上に達し、他の供給源を求めることはすでに時間的に間に合いません。これはEU加盟国が直面しなければならない大きな問題です。
現在、マンデルソン委員は欧州委員会とEU加盟国に中国繊維製品問題の解決案を提出しました。この解決案の具体的な内容はまだ明らかにされていません。アナリストはこの解決案は繊維製品の生産者、消費者、輸入企業、小売業など各方面の利益にかかわり、各方面からの圧力に直面しているとしています。
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