欧州連合(EU)欧州委員会のマンデルソン委員(通商担当)は24日、中国製繊維製品の在庫問題を協議するためにEUが中国に代表団を派遣するにあたり、談話を発表した。マンデルソン委員は、善意を基礎に実務的な解決策を探すよう各国に呼びかけるとともに、EUに目標達成の能力があることを強調した。
EU加盟国は24日、ブリュッセルのEU本部で緊急会議を開き、代表団に託す提案について協議した。会議後に発表されたプレス・コミュニケは、現状が緊急で解決を必要とするという見方で各国が一致したとするが、具体的な提案については言及していない。
今年6月、マンデルソン委員が中国商務部と上海で締結した暫時協定「欧州に輸出する一部中国製繊維製品に関する覚書」は、中国製繊維製品10品目に対し、今後2年間は輸入割当制限を改めて設定すると定めた。EUの輸入業者や小売業者は協定締結前に、中国側業者に秋冬シーズンに向けた発注を行っていたため、EU各港で大量の中国製衣料品が通関できず足止めされている。これにより、輸入業者・小売業者・関連組合など「割当制限反対派」からは不満の声が上がっている。
「人民網日本語版」
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