一部のユダヤ人入植者の妨害により、撤退任務を執行する警察とイスラエル軍兵士は当日計画通りにガザ地区にある大部分のユダヤ人入植地に入ることができませんでしたが、イスラエルのシャロン首相は当日夜、テレビ談話を発表し、イスラエルの一方的撤退計画実施の原因を説明し、国家統一の維持を呼びかけると同時に、「撤退期間中にパレスチナ武装勢力による襲撃を受ければ、イスラエルは反撃する」とパレスチナに警告しました。

　パレスチナ自治政府のアッバス議長は当日、「イスラエルのガザからの撤退は『歴史的な時刻』であるが、イスラエルは、今後ヨルダン川西岸地区と東エルサレムをパレスチナ側に引き渡さなければならない」と述べました。

　国連のアナン事務総長は当日、声明を発表し、「イスラエルの撤退は中東地区での和平実現に新しい希望をもたらした」と述べました。

　アメリカ国務省のマコーマック・スポークスマンは、「アメリカは、パレスチナとイスラエル双方が共に努力し、イスラエルの撤退計画の実施を確保するよう希望する」と述べました。