パレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのシャロン首相は20日、ラマラとエルサレムでそれぞれ中国の李肇星外相と会見しました。
アッバス議長は、席上「中国はパレスチナ人民の友人である。パレスチナは、中国からの新たな援助に感謝している。両国人民の各分野での友好協力が引き続き強化されるよう希望する」と述べました。
これに対し李肇星外相は、アッバス議長をはじめとするパレスチナの指導者が、内部での改革実施、対外的な和平交渉の推進に努力していることを賞賛すると同時に、「中国は、国連決議や『土地と平和の交換』という原則に基づいて、政治的交渉を通じてのパレスチナ・イスラエル問題の解決、及び独立したパレスチナ国家のいち早い樹立を主張する」と強調しました。
李肇星外相は当日パレスチナでの訪問を終え、イスラエルに赴き、シャロン首相と会見しましたが、シャロン首相は席上、「イスラエルは、中国との関係発展を高度に重視し、双方が絶えず相互の理解を深めるよう希望する」と述べた上で、中東和平プロセスの推進で中国が果たした役割に賞賛の意を表しました。
李肇星外相は、「中国側は、中国とイスラエルとの関係発展を推進するためシャロン首相の払った積極的な努力を賞賛する。中国はイスラエルと共に、両国間の友好交流を一層促進し、互恵協力を拡大し、両国関係の発展を新しいレベルにまでひきあげていく」と述べました。
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