ルクセンブルクで開かれているEU・欧州連合外相会議は13日、声明を発表し、「ウズベキスタンは6月末までに、先月ウズベキスタン東部のアンディジャン市で発生した騒動事件に対する国際社会の調査実施に同意しなければ、EUはウズベキスタンに制裁を加え、双方の協力を部分的に中止することを考慮中だ」と述べています。
この声明は、6月末までに、EU高官のアンディジャン市での調査を許可するようウズベキスタン政府に呼びかけた上で、「EUは、ウズベキスタン情勢の成り行きを注意深く見守っており、双方の協力を部分的に中止する可能性がある」と述べました。
ウズベキスタン東部のアンディジャン市では、5月12日夜に武力による騒動が発生し、武装グループは、政府機関のオフィスビルを襲撃したほか、アンディジャン市の刑務所をも攻撃して監禁中の囚人を逃がしています。
ウズベキスタンの関係部門は13日、この騒動を平定しましたが、目撃者や人権機関は、「この事件で、500人ないし1000人が死亡した」としており、これを受けてEUは、国際社会による事件調査を許可するよう、ウズベキスタン政府に呼びかけましたが、ウズベキスタン政府はこれを拒否していたものです。
|