朝鮮とアメリカの代表は、このほど2回の交渉を行いました。双方は今まで朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開について共通認識に達していないにもかかわらず、6カ国協議の再開の可能性がますます高まっています。
アメリカの高官が朝鮮の国連ニューヨーク本部に駐在する代表と交渉することは両国が朝鮮の核問題をめぐって1対1の対話を展開するのに唯一のルートです。ブッシュ政権は両国の会談を通して朝鮮の核問題を解決するということを主張していません。しかし、関係者は、「両国は5月13日と6月6日に、朝鮮の核問題を解決するため、会談を行った。このことは双方がある程度の意見の一致を表した」と見ています。
情報によりますと、5月の会談はアメリカ側の要求に応じて行われたものだということです。会談では、アメリカの高官は、「朝鮮の国としての地位を認め、朝鮮を攻撃し、さらに朝鮮に侵略するつもりはない」と明らかにしました。海外のメディアの報道によりますと、朝鮮の核問題を担当するアメリカの特使は会談で、「朝鮮が核計画を放棄すれば、両国関係の正常化を実現できる」と表しました。しかし、その後朝鮮側はアメリカ側のこの立場についてすぐ返事をしていなかったのです。このことから、各方面はとても心配していました。この状況で、朝鮮が6日再びアメリカと交渉を行うと提案したことは朝鮮側の積極的な態度を表しました。
アメリカ政府が交渉について発表したところによりますと、朝鮮は6カ国協議に戻ろうと示しましたが、具体的な日程には触れていません。関係者は、「交渉のプラス面の意義を無視できない。朝鮮はニューヨークの交渉をとても重視したが、朝鮮が自主的な外交を強調することから、朝鮮がニューヨーク交渉の場で6カ国協議再開の具体的な日程を発表する可能性が低い」と見ています。
アメリカは朝鮮との交渉の後、関連諸国に通報しました。関係国は今回の交渉を高く評価しました。中国の王光亜国連常駐代表は、このほど「中国は朝鮮とアメリカのニューヨーク交渉を歓迎し、6カ国協議がこれから数週間以内に再開できるよう期待する」と示しました。韓国外交通商省の高官は、「今回の交渉によって、朝鮮の指導者がアメリカの朝鮮政策について疑問をある程度緩和した」と表しました。
朝鮮はこの前、「もし6カ国協議を再開するなら、アメリカと軍縮討議する必要がある」と提案しました。関係国は、「この要求は6カ国協議の再開に影響を与えた」と見ています。
6カ国協議の停止から1年が近づくにつれて、国際社会からできるだけ早く再開するという声がますます高まっています。関係諸国は6カ国協議再開の実質的な推進案を討議し、意見の一致を見ました。関係者は、「6カ国協議は現在朝鮮の核問題を解決するためのもっともいい方法であり、また唯一の方法でもある。朝鮮とアメリカ両国は現在6カ国協議のプロセスを中止するつもりがない。人々の期待と各方面の共同の努力の下で、6カ国協議は近いうちに再開できる」と見ています。
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