夏は夜が短く、昼間は長くなり、多くの人々が睡眠不足になりがちです。しかし、昼寝をすることによって、ストレスを解消し、頭を休め、午後の仕事の効率を向上させることが出来ます。また、体の抵抗力を高めることができます。アメリカ航空宇宙局の報告によると、毎日45分間ぐらい昼寝をすれば、仕事の効率は35%高くなり、判断能力も50%向上するということです。ハーバード大学心理学研究センターは105人の職員を2組に分けて、実験を行いました。その結果、毎日1時間ぐらい昼寝をするグループの人は午後も頭がはっきりしている割合いが高いということです。
また、昼寝は心臓と脳の血管に関わる病気の予防に役立ちます。睡眠によって、新陳代謝が緩んで、体温が下がり、呼吸と脈が穏やかになり、心筋の酸素消費量が減って、動脈の血圧が下がります。さらに、心臓と関係のあるホルモンの分泌バランスを維持し、血圧の抑制や心筋梗塞の予防に良い効果があります。
午前中、数時間の学習や仕事で、脳は疲労状態になります。しかし、昼寝によって、脳と身体の各系統の機能や体力が回復し、反応が素早くなり、心もリラックス出来るようになります。
午後は一日のうち、気温が最も高いため、昼寝をすれば、夏バテの防止にもなります。
しかし、昼寝をするには、いくつか注意が必要です。
昼寝の時間が長ければ長いほど良いと考える人がいたり、テーブルに伏せて寝たりする人もいます。これはよくありません。北京佑安病院の趙国慶医師は昼寝の時間は30分から1時間の間が良いと話しています。時間が長くなると、深い睡眠に入り、目が覚めた時、気分がかえって悪くなることがあります。一般的には、健康状態がよく、睡眠が充分な人は昼寝をしなくても健康に影響しません。しかし、知的労働をする人や学生、お年よりは昼寝をした方が良いとされています。テーブルに伏せて寝ると、頭部の血流が減り、目覚めると、目眩がしたり、脱力感を感じたり、視力が弱くなったりします。また、眼球が圧迫される感じになり、眼病にかかりやすくなることもあるということです。(翻訳:董)
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