腎臓には、代謝によって不要になった血液中の老廃物をろ過し、尿として体の外に排出する働きがあります。腎臓は、体内のクリーニング工場なのです。したがって、腎臓がしっかり機能していないと、代謝によって生じた不要なミネラルが体外に排出されず結晶化し結石となることがあります。

　身体の中で重要な働きをしている腎臓ですが、レモンの果汁には体内で不要になったミネラルを腎臓から尿へスムーズに排出することを促進する働きがあります。

　レモンが腎臓の機能をサポートするメカニズムは以下の通りです。

　レモンに豊富なクエン酸と不要なミネラルが結合することで、腎臓からの排出がスムーズになるのです。

　クエン酸は不要なミネラルと結合しやすく、その結果腎臓からの排出もスムーズになるので、クエン酸は腎臓結石の予防に効果があると考えられています。

　100g当たりのクエン酸含有量は以下の通りです。

　レモン 4.0g　グレープフルーツ 1.3g　オレンジ 1.0g　みかん 1.0g これからも分かる通り、フルーツの中でもクエン酸はレモンに多く含まれているのです。

　腎臓結石を予防するのには、レモン果汁2分の1個分と水250mlを混ぜたレモン水を1日1回摂取するだけでも効果があります。

　高温で乾燥している地域で腎臓結石ができる人が多く、水分の補給が腎臓結石の予防に効果的であると言われていることからもレモン水は最適なのです。

　レモンは、鶏肉（特にモモ肉や手羽）に絞った汁をかけると、鶏肉の健康成分をより吸収しやすくしてくれるという効果もあります。