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5月30日 地震発生後19日目
   2008-05-30 10:51:58    cri

小麦の刈り取りも出来ず・・・山間の村から現地レポート

上空から見る綿陽市内の広場。テントでいっぱいとなっている

地震による被害がひどかった平武県

 このほど、綿陽市の北部にある小さな村、南(土覇)鎮を取材しました。今回の大地震で、この村と外部を結ぶ道は土砂崩れで遮断されたため、物資の輸送と人の出入りはヘリコプターに頼っています。

マットレスを背負って歩く村人

赤十字会から受け取った布団

 ヘリコプターで上空から見た限り、村全体は瓦礫の山となっています。この村は「フージャン」という川が流れています。もともとは水質が非常にいい川ですが、現在はダム湖から流れ出た土砂で濁っています。

仮設橋を建設中の兵士たち1

仮設橋を建設中の兵士たち2

 この川の上流には、大きなダム湖があります。このほど、ダイナマイトで爆破されましたが、今度また7つの小さなダム湖ができてしまいました。ダムが決壊する恐れがあるため、現地政府は住民らに一ヶ月ぐらいの食料を備蓄するよう呼びかけて、緊急の対応を急いでいます。

救援部隊の兵士が廃墟の清掃に向かう

救援部隊の兵士が女の子を背負って川を渡る

 この村で、最も不足しているものは、ビニールシートです。

 今は、小麦とアブラナの実(食用油を取るため)を刈り取る時期です。しかし、倉庫や貯蔵のスペースがないので、多くの畑では刈り取り作業が始まっていません。倉庫を作るには、大量のビニールシートが必要です。

救援部隊が架けた仮設橋

赤ちゃんをあやす兵士

 ビニールシートのほか、米や食用油も不足しています。地震発生後、多くのインスタント食品、ボトル入り飲料水が被災地に運ばれました。

綿陽の北部にある平武県に向かう途中

平武県の下の小さな村、南(土覇)鎮

 また、農業用機械に使うディーゼル油も不足しています。

 この村では、倒壊した家屋の瓦礫を使って、川沿いで新たなダムを作る復興計画を立てています。ただ、この計画を施行する前に、地質の安全性を評価する専門家の調査が必要です。

山の中腹から見下ろす南(土覇)鎮1

山の中腹から見下ろす南(土覇)鎮2

 また、現地では伝染病の発生を防ぐため、警察や医療チームによって、野良犬や野良猫を処理する作業も行われています。(文:姜平)

土砂崩れが発生した山坂

土砂崩れで切断された道路、ヘリから細長く見える

瓦礫になった町中を歩く救援部隊1

瓦礫になった町中を歩く救援部隊2

瓦礫の山に登って作業内容を説明する兵士たち

瓦礫を片付ける兵士たち

小麦の刈り取りを兵士たちが手伝う1

小麦の刈り取りを兵士たちが手伝う2

小麦の畑に張られたテント

折りたたみ式の椅子に座ってラジオを聴く村人

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