オートムギの栄養価値は非常に高く、100グラムあたり蛋白質14グラムが含まれ、米や小麦粉、トウモロコシより1.6ー2.2倍多いということです。またほぼ牛肉と匹敵するくらいのメサイオニン、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、リジン、アルギニンなどが含まれています。そのうち、リジンの含有量は米や小麦粉の2倍です。また脂肪7グラム(米の6ー7倍)で、不飽和脂肪酸の含有量も多いです。このほか、ビタミンB1が0.6ミリグラム、B2が0.14ミリグラム、カルシウム69ミリグラム、リン392ミリグラム、鉄3.8ミリグラムで、ビタミンEの含有量も米や小麦粉より高いです。そしてオートムギに含まれる水溶性食物繊維は小麦粉の10ー15倍にあたります。
オートムギに含まれる豊かな蛋白質は細胞組織を構成する基礎物質で、ビタミンと鉱物質は生理活動を維持する重要な物質です。食物繊維は腸と胃の機能を促進し、便通に効果があり、有害物質を排出し、コレステロールを減らす役割があります。
中国農業科学院品種資源研究所は1980年代に、482人を対象として臨床実験を行い、毎朝50グラムのオートムギを食べれば、血液中のコレステロールを減少する有効率が87%に達することが分かりました。
また、世界でもオートムギは好まれています。イギリスのインピリアルコレッジ・ロンドンの研究によれば、毎朝オートムギのお粥を一椀食べれば、心臓病患による死亡率を60%低下させることができます。また、オートムギのでん粉は、食後も直ちに糖に分解されないため、血糖値の上昇をもたらさず、糖尿病患者も安心に食用できるということです。
また赤ナツメは「複合ビタミン」と呼ばれており、特に、豊富なビタミンCとカロチンが特徴の食品です。中国では、赤ナツメとオートムギの粥が非常に栄養が豊富で、人々に好まれています。赤ナツメ10個、インスタントのオートミール100グラムをお湯で3分間ふやかしてから、食用します。その際、10グラムの蜂蜜を加えれば、栄養素がさらに豊富となります。(訳:玉華)
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