「春運」とは、春節休暇による帰省ラッシュを緩和するための特別輸送体制のことです。中国人にとって、一年で最も大切な祝日は、旧暦のお正月ーー春節です。家族団らんの祝日でもあるので、一般的には、両親の元に帰って、一週間ほどの休みを過ごします。特に、地方から都会への出稼ぎにきて、普段、なかなか家族と会えない人たちは、この年に一度しかない団欒のチャンスをとても大切しています。帰省ラッシュで、列車に乗るのも一苦労ですが、それでも、ふるさとに戻りたい人がほとんどです。ですから、春節(今年は、西暦の2月18日)前後の40日間、延べ20億以上の中国人が様々な交通手段を利用して帰省します。この「世界最大の人口移動」はかなり「壮観」なものですが、時として交通の大きな混乱を招き、頭の痛い問題でもあります。
さて、列車に乗るには切符を買わねばなりません。これも一苦労です。切符を買うには、町のあちこちに設置された代理店を最もよく利用します。私の主人の職場は北京西駅に近いので、仕事の合間に切符を買いに行ってもらいました。駅全体が列車を待つ人や切符を買う人で埋まり、身動きがとれないくらいの状態だったそうです。今は、以前と違って、切符を売る窓口が増えたため、少し買いやすくなっています。20分ぐらい行列に並んで、切符を手に入れたそうです。(文:ラン)
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