頤和園(いわえん)は北京市の北西15kmに位置しています。もとは清代の慈禧(ツー シー)皇太后の居所で、垂簾政治を行い、中国一の皇室庭園でした。慈禧皇太后は1年間に4ヶ月しか故宮に住まなくなり、残りは全て頤和園で過ごしていたといわれています。
園内の長廊(長い廊下)や、石舫(大理石で作られた遊覧船)、佛香閣(お寺)、宝雲閣(お寺)、大戯楼(中国の伝統劇を楽しむ建物)、十七孔橋(17つの穴のある長くて大きい橋)、玉帯橋(アーチ形の橋)などの建築物は世界でも珍しい文化財であり、内外の庭園芸術史の中では高い評価があります。
頤和園は万寿山(前の山と後ろの山の合せ)と昆明湖(前の湖と後ろの湖の合せ)の二つの部分を含め、前の山は佛香閣を中心にし、規模の大きい主要建築物群を構成しています。さざ波が立つ昆明湖は万寿山の南にあり、総面積の約四分の三を占めています。前の湖にある南湖島(島嶼)と陸地とは立派な十七孔橋でつながっています。そして、後ろの山と湖には、水が澄み、300年以上の歴史を持つ古い松が天高くそびえ、景色が非常に美しいです。(編集・撮影:馬健)

頤和園の蘇州町

万寿山に佛香閣(お寺)がある

銅牛(青銅で作られた牛)

十七孔橋

景明楼

練橋

鏡橋

清代の柳

石舫(大理石で作られた遊覧船)
|