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湘西旅行食べ歩き
   2006-01-02 13:10:22    cri

  

 芙蓉鎮の前を流れる猛洞河では、桂魚と言う魚が名物らしかった。しかしこれは食べなかった。中国の魚料理は、醤油の味ではなくて、唐辛子とか他の中国的調味料を使う場合が多い。四川料理には唐辛子で魚を真っ赤に覆ってしまうような料理もある。そして川魚だから日本人が食べる海の魚より美味しくない。もっと嫌なのは、大体が小骨が入ったままの料理であるから、食べた後で小骨をぺっ、ぺっ、と口から吐き出さなければならない。もっとも中国料理のマナーではテーブルクロスの上に口から小骨を吐き出してもいいのである。しかしこのマナーは国際的には通用しない。

 芙蓉鎮の前に流れる猛洞河では川えびも取れる。これを注文した時も味はどうするかと聞かれたので、油で揚げて、調味料は塩だけにしてほしいと言ったら、その通りに作ってくれた。それにここでは魚や貝の料理の値段が安かった。貝の料理も川えびの料理も、20元(300円)位だった。他で食べると貝や魚は海鮮料理だからと言って、とても高いのである。ここでは川で採れるたものの料理と、青菜の炒め物とビールで腹がいっぱいになり、高くても500円位だった。ご飯はただのようであった。そう言えばここでは、沢山の料理を勧められなかった。北京あたりでは、一人で入っても、冷菜はどれにするか、肉はどれがいいか、スープはどうかと、やたらに勧めるところがある。あれはどう言うつもりなんだろうか。一人なんだから食べきれないことは分かっているはずなのであるが。

 この辺りは昔(かなり昔のこと)、蛮族が居た土地である。今でも苗族とか土家族が半分以上を占めていて、少数民族が住んでいる所である。こんな辺境の地で料理の味付けを指定して食べたなんて書くと、私がグルメで中国語に堪能なように聞こえるかもしれないが、残念なことにそうではないのである。この辺りの方言はすごくてほとんど分からない。あるときのチャーターしたタクシーのおばさん運転手の言葉は、ほとんど分からなかった。しかしホテルや観光地のレストランなどでは、観光客を相手にするから、どうにか普通語が通じるのである。私の中国語もどうにか通じる程度であるが、普通の中国人は結構方言を理解できるらしい。

 グルメの点についても本当は旅行したついでに、各地の有名レストランで、名物料理でも食べてみたいと思うのだけれど、それが出来ない。前にも書いたように中国料理には一人分の料理が無くて一皿の量が多いからである。それに中国料理は結構ゲテモノっぽいものが多くて、高価なものが美味しいとも言えない(高級広東料理なら美味しいものがあるかもしれないが)。中国人が美味しいと言う魚もあまり美味しいとも思えない。それで旅先では、屋台や夜店の料理を食べることになるになる。

 張家界市の夜店でも結構ゲテモノが並んでいた。日本なら天然記念物になりそうな動物(ハクビシンの類?)や、ムササビかモモンガー(手と足の間に膜があって、夜空を飛ぶ動物)や、赤裸のウサギなども並べてあった。私が食べたものはゲテモノの類ではなくて、羊肉の焼き鳥、レンコンや野菜を油で揚げたものを注文した。これは目の前に材料があって、調理方法が見えるから、注文しやすい、高級レストランになると料理に勝手に名前を付けるから、名前からでは何が出て来るかなかなか分かりにくい。羊肉の焼き鳥(串焼き)は北京のものの方が、スパイスが効いていて美味しかった。

 それから大きな町では、喫茶店風の店を見つけて入った。ここではステーキを真似た牛排と言う料理を食べたが、肉が縮こまっていて、トウバンジャンのようなソースがかかっていた。それに半熟の卵焼きが付いていた。たしか生卵は中国人にとって嫌いなものであった筈であるが、半熟なら大丈夫なのだろうか。私にとっては油まみれの卵焼きよりはいいのだけれど。それでもここでは、チャンと一人分の料理が食べられた。西洋風の店だから一人分の食事が出来るのだろう。

  それでも、すべてが上手く行ったわけではない。食べ残すのは結構気になる方なので、食べきれないほどの料理を注文するのはよそうと思っているのだが、最後の方になって少し失敗した。張家界市の夜店(屋台のような店)では、中国では見たことが無い茗荷(日本の物より赤かった)があったので、珍しいと思いこれを注文して、岩のりと岩たけを一緒にしたようなものもあったのでこれも頼んだ。体によさそうな料理が出来るかと思ったのである。そうしたら、これらのものが山盛りの油炒めが出てきた。屋台のような店だからまさか山盛りは無いだろうと、思ってしまったのである。中国では屋台と言っても、日本の居酒屋風料理とは違うのである。もう一つはタクシーをチャーターして張家界を観光したときのことであるが、昼食の時、店の人の誘いに乗って、ついつい沢山注文し過ぎて、かなりの料理が残ってしまった。これは運転手とその奥さんが一緒について来たので、けちな日本人に見られたくないと、見栄を張ってしまったのが原因である。そしてここは有名な観光地であるせいか、とても高かった。

  とにかく中国の一人旅では、一人でも食べられて美味しい所を捜すのが一苦労である。しかし今回の9日8泊の旅では、グルメが行くような店ではないが、まあまあの店を見つけることが出来て、満足できる旅であった。始めに心配した、冷たいビールについてであるが、汽車の中以外では問題がなかった。それにしても中国の汽車の食事のサービスは悪い。湖南省の片田舎でも冷たいビールが飲めるのに、何故汽車の中では飲めないのだろう。鉄道が国営であるせいかもしれない。

 「チャイナネット」

私の旅行記
v 美しい青島 2005-10-28 16:05:31
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