温家宝総理の主宰で2日に開かれた国務院常務会議で、鳥インフルエンザ発生状況の分析、対策強化の計画が行われた。
会議では、人民本位の堅持、予防中心の対策の堅持、「動物防疫法」や「伝染病予防治療法」の厳密な実行、総合的対策、高病原性鳥インフルエンザ対策の的確な強化などを強調。次の12点を打ち出した。
(1)感染状況の監視を強化し、感染状況の緊密な追跡と状況変化の迅速な把握に務め、感染状況の展望・危険性を的確に公表する。
(2)突発的な流行に備えた緊急システムや緊急マニュアルを整え、安全確保のための各措置を実行する。感染状況に基づいて、各クラス別の緊急マニュアルに沿った措置を迅速に取る。
(3)新たな感染を断固として防ぐ。新たな感染が確認された場合は、屠殺処分、消毒、隔離など果断な措置を取り、感染の拡大やまん延を厳重に防ぐ。
(4)鳥インフルエンザの人への感染を厳重に防ぐ。
(5)予防を引き続き強化し、国境付近や飼育業の密集地域、水路網のある地域での感染病予防の強化を重点的に行う。水鳥や放し飼いされている家きんへの免疫強化措置を適切に行う。
(6)対策のための技術研究・開発を展開し、診断薬、効果の高い新型ワクチン、治療用医薬品の開発・普及を重点的に行う。
(7)動物防疫システムの構築計画を迅速に実施し、防疫のためのインフラ投資を増やす。
(8)家きんの防疫環境を改善し、飼育方式の転換を進め、標準化された清潔かつ集約的な飼育方法を導入、サポートし、家きん飼育業が健全な発展を続けるよう促す。
(9)情報開示システムを構築し、感染状況を迅速、正確かつ客観的に報道する。科学的な防疫知識を普及させ、市民の自己防衛意識と防疫能力を高める。
(10)国際協力に積極的に参与し、国際機関や関係国家・地域に迅速に状況を通知し、連携や技術協力を強化する。
(11)中央政府の今年の財政予算総額から20億元を投入し、高病原性鳥インフルエンザ対策基金を設置する。
(12)高病原性鳥インフルエンザ対策指揮部による全国的活動をすぐに始動させ、対策活動の統一的指導を強化する。
「人民網日本語版」
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