8月31日、北京は2005年度日本青年代表団を迎えました。この代表団は、中国側の中華全国青年連合会と日本側の日本中国友好協会が共同で主催したもので、1999年から始まって、年に一回、今年で7回目となります。
1998年、江沢民元国家主席が日本を訪問した際、若者の交流を深めるための「青少年交流促進協力計画」に調印しました。その計画によって、翌年から毎年、100人ぐらいの日本青年代表団は中国を訪れるようになりました。
代表団が訪問する場所は、北京、雲南省の昆明と麗江、南京、上海の五ヶ所で、名所旧跡を見学したり、地元の若者と交流会や懇談会を行ったりしていました。6日、南京で日中友好協会による南京城壁修復10周年記念行事に参加し、南京大虐殺犠牲者記念館を見学しました。
中国青年連合会国際部の趙亜樵副部長と日本青年団協議会の岡下進一会長、日中友好協会の朽木光晴交流部長がインタビューに答え、若者達は、お互いに顔を合わせて交流を深める必要さを強調しました。
日本青年団協議会の岡下進一会長は、政治面で問題がある背景に民間レベルの青年間の交流によって、新しい日本と中国の関係を作っていきたいと強調しました。
代表団の顧問を担当している日中友好協会の朽木光晴交流部長は、「これからの両国の友好関係を支えるのはやはり両国の若者たちである。このようなイベントにより、お互いに顔を合わせて交流を深めるのは非常に重要なことである」と述べました。
さて、今回の代表団は、例年と比べ、やや少なく89人でした。取材に行った王洋アナウンサーは、日本の若者達に対する印象について、「まず、活力に溢れていることだ。そして、みんな中国に深い興味を持っていて、そして心から中国と日本の友好を願っている方々だと思う」と。
団員の細川幹子さんは、横浜国立大学の二年生です。目にした町の風景や見学したオリンピック施設の模型などで、建設中の北京に感動したそうです。建築専攻なので、変わったビル、新しいCCTVを見てみたいとのことです。また、「今の日中関係はうまくいってないので、日本青年は、日中友好を深めて行けるよう努力すべきだ」と心情を語りました。
そして、東京海洋大学の小宮山ゆりさんは、交流によって、この目で見たことをまわりの人々に伝えたいと話しています。
さらに、団地で運動しているお年よりたちに感動した横浜の会社員、創価学会女子部国際部の野副聡子さんは、日本残留孤児のことを知り、あたたかい中国の人々に感謝の意を表しました。
日本青年代表団の訪問は北京からスタートしましたが、地方に行った後、残念ながら、北京に戻らず帰国されました。チャンスがありましたら、ぜひ訪問を終えた後の感想を伺いたいです。
|