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ある元チベット村長の新しい生活
   2005-08-31 14:15:01    cri

  

 毎年の4月から9月にかけて、チベットの州都ラサから遠いアリ地区に向かう多くの人々は、途中で一般的にバルヤン(帕羊)鎮という町に泊まり、それらの人々の中、多くの外国旅行者はヤク旅館というところに泊まることを楽しみます。このヤク旅館の主人は今日紹介しようとするある元チベットの村長で、今年70歳のイシ(益西)さんです。

 ヤク旅館と言う呼び方を、イシさんはとても喜んでいます。「改革開放以来、政府はいくつかの優遇政策を実施した。自分は苦しみに耐えてよく働いた。法律に違反しなければ、何をしても豊かになれる。例えば、この旅館は私が政府の支持の下で経営したもので、旅館を経営するのはわれわれにとって初めてだ。この地方は旅行の主要道路にあるのでお客が多く、経営しやすいし、相当の収入もある」。

 イシさんの旅館は現在、客間20室余り、資産60万元余りを持っており、イシさんは地元で最も金持ちだ言えます。性格が明るいこの老人は、「20年余り前には、旅館の経営は思いも寄らなかった。若いころにも今日の生活を想像しなかった」と述べました。

 「1951年チベットが解放される前、私はドンパ(仲巴)県霍爾巴郷で村長でした。1959年チベットは民主改革を行った後、私は逮捕され、ニンティ(林芝)の刑務所で20年も拘束されていた」。

 イシさんは、「チベット民主改革前、父親が当時チベット地方政府で地位の高い高官であったため、私は当然のこととして地元の村長となり、1000人余りの農奴のほか、数多くの羊、牛、馬をを管理していた。その時、私は何もしなかったが、生活はとても豊かで、農奴に対してこの上のない権力をもっていた。この状況は民主改革まで続き、私は農奴主として処刑された」と回想しました。

 イシさんは「刑務所にいた20年に、私は多くの道理が分かっただけでなく、自力で生活する方法を学び、着物を作る技能を得た。刑務所から出た後、この技能を持って故郷に帰り着物作りの店を開業した」と述べました。

 1980年代以来、チベットを訪れた観光客はますます多くなりました。門前に集る車と人々が日増しに多くなるのを見て、イシさんは旅館を開業するアイディアが湧き、自宅の4室の家屋を客間に変え、地元ではじめての旅館を開業し、現在は当初の4室から20室に増やしました。

  

 この旅館に泊まって、庭の中で雪山や夕日を見ることができ、夜になると、「名月が頭の上にある」「手を挙げて空の星も取れそう」という感じがあります。これでこの旅館はバルヤン鎮の有名な旅館となり、イシさんも有名人となりました。また、中国人民政治協商会議チベット自治区委員会委員に選ばれ、すでに5期再任されました。

 イシさんは全国政治協商会議チベット委員会の委員となった後、多くの牧畜民が地元の草原や橋と道路の建設などの問題についてイシさんに意見を出しました。イシさんも全力を上げてこれらの意見と提案を関係部門に提出し、問題は解決されました。

 イシさんの息子はチベット経済貿易局の公務員で、孫二人も山東省済南市のチベット中学校で就学しており、イシさんは子供たちがより多く知識を学び、将来故郷に帰り地元で仕事するよう希望しています。

 「現在、私の旅館も一定の規模で発展してきており、経営状況も比較的にいい。だから、私は今の生活に非常に満足している」と述べました。

 70歳になっても、イシさんはその家業を大きくしたいのです。われわれはそこを離れた時、ヤク旅館の庭の前にまた新しい家屋がすでに竣工し、それはイシさんの将来の発展の城です。

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