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開放しつつあるチベット多言語教育
   2005-08-31 14:11:52    cri

 今お聞きになっているのはチベット山南地区澤当鎮小学校の学生たちが歌ったチベット語の歌です。「世界の屋根」にあるチベット自治区は、中国の5つの少数民族自治区の一つで、チベット族人口はチベット族言語と文字を持っています。

 1965年、チベット自治区成立後、民族言語と文字を発展させる中国政府の政策によって、チベット自治区は農牧区小中学校でチベット語を主とし、チベット語と標準中国語を併用する教育を推し進め、農牧民の子供たちの文化レベルを最大限に向上させることに力を入れてきました。

 チベット自治区の教育を担当する責任者馬爾瓊氏は、「40年来、チベットの各レベルの教育行政機関はチベット語の教育を非常に重視している」と見ています。「チベット語はチベット族が創造した、より先進的な文化で、これを発揚し引き継げなければ、将来は子々孫々に説明することができない。だから、チベット自治区政府は、専門的なチベット語活動委員会とチベット語指導グループを設立し各レベルの教育行政部門も相応の指導機構を設立した」。

 馬爾瓊氏の紹介によれば、チベットの小学校から高等学校までの生徒は、チベット語は必修科目で、標準中国語はただ小学校3年生から勉強を始めます。この方法の目的は、チベット族生徒が将来チベットだけではなく、国内でも仕事や生活をするのに便利であることにあります。

 これは、チベット山南地域乃東県中学校3年生がチベット語授業を受けている実況です。この中学校のすべての生徒は地元のチベット族の農牧民家庭から来ており、すべてのクラスはいずれも標準中国語とチベット語の科目があります。生徒のチベット語と標準中国語の応用能力を養成するために、学校はつねに多様な形式のチベット語と標準中国語の文芸の演出、講演コンクール、作文と書道のコンクールを行っています。

 山南地区教育体育局のザシカツォ副局長は記者に、「地元の全ての小中学校はいずれも標準中国語とチベット語を共に学び、小学校はチベット語を主とし、標準中国語を補助とし、中学校の段階はチベット語と標準中国語を並行して学ぶモデル授業を実行しています。

 チベット語と標準中国語の二言語教学を強化すると同時に、一部の小学校は3年生の段階で第3言語の英語教育を実施してきました。さっきお聞きになったのは山南地区澤当鎮の小学生の英語授業の実況録音です。チベットのニンティ(林芝)中学校では、「故郷に立脚し、チベット語をよく勉強する、全国に向け、標準中国語をよく勉強する、未来に目を向け、英語をよく勉強する」と書いてある教訓が学校ビルの前に立てられています。息子が小学校に入学しているタンゾンチュンペイさんは記者に対し、「現在チベットを訪れた漢民族の人々、外国人がますます多くなっている。もし標準中国語と英語ができなければ、何も聞き取れない。私は、チベットでますます多くの小学校が多言語教育を開設することを支持する」と述べました。

 馬爾瓊氏は、「チベットが発展し、近代化に向かおうとすれば、チベットの教育は世界を指向し、未来に向かわなければならない。そこで標準中国語と英語はチベット族の人々が発展に向かい、世界に向かう重要な道具となっている」との見解を示しました。

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