北京オリンピック聖火の採火式がギリシャのオリンピアで行われ、北京オリンピック聖火リレーの幕が開きました。
ギリシャ現地時間の24日午前11時30分、太鼓の音とともに、北京オリンピック採火式がオリンピア遺跡のヘラ神殿で始まりました。伝統的な白いスカートを履いた20人の女性祭司は、2列に分かれて、ヘラ神殿前の祭壇に入り、輪を作って並びました。その後、ギリシャのマリア・ナフプリオトゥ最高祭司は、火の種を入れる鉢を両手で捧げて、神殿の奥からアポロへの賛辞を大声で歌いながら、祭壇の中央部にやってきました。
賛辞が終わってから、ナフプリオトゥ最高祭司は、トーチを祭壇前に置かれた鏡の中心に置き、聖火の火を採りました。そして130日間に渡って、世界5大陸、各国・地域の2万人が携わるリレーがはじまりました。8月8日の夜、聖火は北京オリンピックの開幕式に到着し、オリンピックのメイントーチに点ります。
24日の採火式で、ギリシャオリンピック委員会のミノス会長は、次のように挨拶しました。
「2008年オリンピックの聖火は、オリンピック精神とスポーツの価値を世界で最もよく表現するものである。そして、競技を楽しむという精神でアスリートたちを集め、最も理想的な方法で北京オリンピックを照らすものである。第29回オリンピックが円満に開催されることを祈る」
国際オリンピック委員会のロゲ会長は、次のように挨拶をしました。
「すべての人々は、聖火の意味がわかる。そして聖火がどこに行っても、人々に友情と平和のメッセージを告げ、人々の未来への憧れを引き出す。オリンピックと聖火リレーは、平和の中で行われなればならない。オリンピックのトーチは、選手やすべての人々を結び付ける。トーチは、人々を団結させ、調和を作り出す。」
オリンピックの開催地を代表して、北京オリンピック組織委員会の劉淇会長は採火式で次のように挨拶しました。
「ギリシャ国民とギリシャ政府の支持に感謝する。オリンピック聖火のもとで、中国、ギリシャ、そして世界各国の人々の努力のもとで、ハイレベルかつ特色のある北京オリンピックを開催する。オリンピック聖火は、太陽の光とともに、人類が平和、友情、そして進歩を求めるプロセスを照らすことを願っている」
火種を採ってから、祭司たちはヘラ神殿を離れ、オリンピア競技場隣の丘に向かいました。そして太鼓が再び鳴り響き、6人の男性祭司は、ダンスを披露し、オリンピックの造形を表現しました。その後、ナフプリオトゥ最高祭司は、火の鉢を両手でささげ、丘を降りて、最初の聖火リレーのランナーであるアテネ五輪テコンドーの銀メダリスト、ニコライディス選手の前に来て、北京オリンピックトーチに火を点しました。ナフプリオトゥ最高祭司は、古代ギリシャ語で、ニコライディス氏に「世界の人々に伝えよ。オリンピックがまもなくやってくる」と言いました。(翻訳:任春生)
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