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中国社会科学院金融研究所、劉イク輝博士に伺う
   2007-06-07 15:38:10    cri

<中国の株式市場の堅調さと投資ブームの裏には>

 Q 今の中国の株式市場の堅調さと個人投資ブームの背景は何ですか。

 劉 まず、世界経済が2001年から、新たな成長期に入り、また、中国経済も2004年以降、二桁の成長率を保っていることが大きな背景だといえます。中国は2001年、WTOに加盟した後、グローバル経済との一体化が進み、経済の貿易依存度も以前と比べて、ぐっと高くなりました。現在、中国の貿易総額は日本に次いで、世界二位となっています。貿易がGDPに占める割合、つまり貿易依存度は、去年7割に達しました。

 一方、このことは、中国の経済構造の矛盾を顕わにもしています。貯蓄率と投資規模が大きいのに、消費の成長は伸び悩んでいます。設備投資によって拡大された国内の生産能力は、出口を海外に向けて探さなければなりません。このため、中国の貿易黒字が急増しました。2004年前までは300億ドル程度だった貿易黒字は2005年から一転して1000億ドル、2006年で1700億ドル、今年は2700?3000万億ドルに達する見込みだといわれています。増えつつある貿易黒字は中国にとって、資金の流動性を高くしました。

 商業銀行で眠っている資金量が増え、人民元による資産の価値が評価しなおされ、不動産ブームに続いて、株式の投資ブームが巻き起こりました。

  このほかに、投資環境の改善も考えられます。国有企業の流通株と非流通株の改革に代表される一連の市場環境の整備が行われ、とりわけ、中小株主の権益が保障されるようになったので、市場そのものがますます規範化されたものになりました。

 Q 国民経済の発展の視点から、今の個人投資ブームをどのように評価していますか。

 劉 経済の所有制が転換する過程で、これは必然的な段階ではないでしょうか。株式などの直接金融市場をメインとした金融体系の構築は、各国が求める方向です。

 昔の中国は資金調達のほぼすべてを、銀行に頼っており、リスクも銀行に集中していました。それ以外の直接金融のルートが少なかったため、効率が低い上、各種様々な資金調達のニーズに応えられませんでした。今後は、投資をする側と資金を調達したい側を効果的に結びつけ、金融の仲介的役割を一層発揮させていく必要があります。

 Q 中国の株式市場は、これまで世界とはかけ離れた閉鎖的な市場として知られています。しかし、今年に入って以来、例えば、上海の株安がアメリカ、日本にも影響し、中国の株式市場の変化により、世界の市場がその影響を受けた事例が起きています。これは偶発的な出来事だったのか、それとも、世界経済における中国のウェートが高くなりつつあることを意味するものでしょうか。

 劉 偶発的な要素が大きかったように思います。中国の株式市場は今もなお、資金閉鎖型のマーケットです。しかし、国内の実体経済との連携性が高くなったので、中国は実体経済を通して、世界市場に大きな影響を与えています。

 2000年以降、世界経済は順調に発展し、アメリカの消費と中国の投資が車の両輪となり、世界経済の成長を牽引してきました。アメリカが消費型の国になり、中国は世界の工場になり、加工貿易をメインとした経済構造になりました。

 二桁の成長率を持つ中国の需要の大きさは、世界市場の相場を決める重要な要素となり、石油や金属、鉄鉱石などの大口商品の価格はいずれも中国の影響を受けるようになりました。

 Q 今後しばらくの間、中国の株式市場のトレンドをどのように予測していますか。

 劉 貿易依存型の今の経済構造が転換されない限り、貿易黒字の増加傾向が変わりません。そうなると、中国の株式市場は上昇傾向を保ち続けると思います。株式市場は、短期的に変動が起きることはあるにせよ、リターンが大きいとの期待は変わりません。

 また、グローバル経済では、2001年から新たな成長期に入りました。アメリカ経済の成長の勢いさえ鈍くならない限り、今の勢いが保たれていくと考えています。

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