文化の成熟度を示すバロメーターとも言えるファッションは重要な産業の一つです。現在、アジアのファッションは世界から注目を集めています。3月18日から26日まで、中国最大で、最高の実績を誇る総合的なファッション博覧会、第15回CHIC・中国国際服装服飾博覧会が北京国際展覧館で行われました。この博覧会にはイタリア、フランス、日本、韓国、香港などのアパレル協会が出展し、延べ20万人の観客を動員したということです。また、今年のファッション博では、ジャパンファッションフェアが行われ、大きな話題となりました。今週のスポットライトは中日ファッション界にスポットを当ててご紹介します。
今年の中国ファッション博では、日本はジャパンパビリオンを初めて設ける形で参加しました。ジャパンパビリオンのテーマは『輝く街角』で、多様性のある個性と、さまざまな生き方、考え方が交錯しながら一つの輝きをかもし出す都市、東京を表現するというものです。
博覧会の5号館にあるジャパンパビリオンのエントランスに、和紙などを使って作り上げた芸術的な空間『輝く街角』を設置しており、展示の中心は日本の伝統的な素材である和紙に現代的な造形、インテリア素材としての新たな生命力と可能性を与え、国際的に高い評価を受けているクリエーター堀木恵理子さんの作品です。光に満ちた有機的な和紙の空間に、さまざまな衣装作品をまとったマネキンを配し、多様な個性の輝きを放つ街、東京が演出されています。
また、ファッション博の主催者である中国服装協会の提案により、ジャパンパビリオンを代表する7社の8つのブランドが『アジアファッションショー』に参加し、中国をはじめとする各国のアパレル業界の人々や観客に鮮烈な印象を与えました。
中でも、一番話題になったのは、日本最大規模を誇る流行ファッションの祭典『東京ガールズコレクション』の開催です。『東京ガールズコレクション』は日本で過去3回にわたって開いて大成功を収め、世界中のメディアに注目されています。日本の人気ブランドによる最新ファッション、造形、舞台美術などによるファッションショーは、中国のファッション界からも大きな注目を集めました。
東京ガールズコレクションの魅力を最大限に演出するため、今回の『東京ガールズコレクションイン北京』の舞台には、橋本麗香や渡辺知夏子など日本のトップモデル10数名と中国の人気モデルが同時に登場し、大スクリーンを活用した音と光と映像の華やかなファッションショーで、日本のファッションや文化に高い関心を持っている中国の女性に最新の流行を披露しました。
日本では、東京ガールズコレクションの一大魅力は携帯電話による発注ができるということです。残念ながら、中国のモバイル通信の現状により、今回の東京ガールズコレクションイン北京ではこのような機能はありません。では、これからインターネットやモバイル発注においての中日アパレル業界の協力は可能なのか、株式会社ゼイブェルの大浜史太郎取締役社長は次のように語りました。
世界中の女性はおしゃれが好きです。おしゃれに国境はありません。これから、中国や日本をはじめとするアジアのファッションはもっと力強く世界に発信することになるでしょう。(取材:劉叡琳)
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