杜康酒は、無色透明で、アルコール度は52度前後、原料は紅いコーリヤンと米をベースにした麹で造られ、濃香型のタイプで一口飲むと、コクのある味と独特の香りが長く残ります。それにこのお酒は冷汗・悪寒などの風邪の初期症状に、また食欲不振に効果がありとのこと。
昔の武将や文人もこの杜康酒を称えているようですね。データによりますと、かの左三国志で一番知られる魏の曹操は、次のような短歌を残しているようですね。それは、えーっと!「酒に対しては當に歌うべし 人生は幾何ぞ 譬えば朝露の如し 去日苦だ多し 概して當にかうすべし 幽思忘れ難し 何を以て憂いを解かん 惟、杜康有るのみ」というものですが、つまり、酒を飲んでは、大いに歌うべきである。人生はどれだけ続くものなのか。 例えれば朝露のようだ。過ぎ去った日ははなはだ多い。巧はならない。心の塞ぎは忘れ難い。 憂いを解くのはなにか。ただ杜康のみである、というらしいですね。ここの杜康とはお酒の異名でしょうかね。
ところで、杜康については色々と説があるようです。というのは、杜康とは何時の時代の人か。どんな人間なのか?というのです。
ある人は、杜康は、紀元前2600年余りの時代に生きた人、つまり、いまから4600年以上も昔の人だといい生ます。また、ある説では、紀元前2100年ごろ、つまり、いまから4100年以上も前、夏の時代の人だというのですね。また、ある学者は、杜康は、周の時代、つまり紀元前1000年から紀元前250年前後の人だといいます。このほか、杜康は紀元前210年ごろに生きたというのですね。当時は漢の時代になりますね。こういう風にいろいろな説があるので、はっきりわからないという見方が多いようです。宋代に生きた高承という人はその著書「事物紀元」で、杜康はどの時代の人かは分からないが、彼がうまい酒を作り始めたと書いています。
|