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張元済ー近代中国の出版家
   2006-10-18 16:31:49    cri

 張元済(1867ー1959)は近代中国の出版家です。出身は浙江海塩で、1867年10月広東省広州に生まれました。

 1892年、清の時代の科挙試験の進士を通り、翰林院庶占土、刑部主事、総理各国事務の章京などを歴任。また、北京で通芸学党を創設し、西洋の言葉や及び科学技術知識を伝授しました。改革派として「維新運動」に参加し、康有為と共に同じ日、清の光緒皇帝から引見されました。「戊戍政変」失敗後、免職という処分を受けました。その後、南の上海に移住し、南洋公学(現在の上海交通大学)翻訳院の院長、学長を歴任。その期間、厳復氏が翻訳した著作「元富」を出版しました。

 1901年に、上海で蔡培元らと共に「外交報」を創刊し、1902年に、夏瑞芳の招請で「商務印書館」に務め、翻訳所所長、経理、監修、社長などを歴任。「商務印書館」に入った当初、「最新教科書」の編集を担当しました。その教科書には「教養、国語、算数」などでした。それ以降、海外の先進的な学術思想や文学を紹介する書籍をたくさん出版しました。また、張元済は目次学、校閲学に詳しく、「四部叢書」と「二十四史」など大型古代書籍を出版し、その学術価値は各方面から好評を博しました。張元済は「教育の発達」を商務印書館の経営方針としているので、数十年間、格調の低い出版物を一冊も出さなかったのです。また、彼が開設した商務翻訳所の資料室・「涵芬楼」は1926年に東方図書館として拡大され、また一般公開しました。そこに古代書籍、地方の正式な歴史書及び様々な図書が所蔵されており、豊富さから見れば、当時の私立図書館でトップとなっています。

 新中国成立後、第一期全国政治協商会議の議員、第1期と第2期全国人民代表大会の代表、上海市文史研究館館長などを歴任。1959年8月病気で上海で亡くなり、享年93歳でした。

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