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(ニ)「酒は百薬の長」酒にまつわる昔話
   2006-07-10 14:42:47    cri

酒は百薬の長

 さて、よく昔から言いますね。「酒は百薬の長」と。この「酒は百薬の長」とは中国古代の史書『漢書』から出た言葉ですが、私林涛にとって酒は良き友です。幼いときは、祖父の酒をちょっぴりぬすみ飲んだりして、祖母を心配させたりしたこともあり、その後、父が酒好きですから、時には少し飲んでみたり。そしてほんとに酒を飲んで酔ったのは、40年前の帰国直前のことで、そのときから本当に酒の味を覚えたといえましょう。私は日本生まれですから、酔うまで飲んだのはもちろん日本酒でした。家にはウヰスキーがありましたが、いつだったが一口ぬすみ飲みして、喉が焼ける思いをしたことを覚えています。まだ12か13でしたからね。帰国後は、時には学校の食事が不味いと外食し、ビールをがぶがぶ飲み、ふらふらになって閉門時間がすぎた学校に戻り、やっとのことで自分のベットにつき、「バタンキュー」。と!この表現は幾らかおかしいですね。そして文化大革命で学校は授業もなくなり、外は馬鹿騒ぎ。授業がないので宿題などありませんから、時には馬鹿騒ぎをよそに、よく外食し、飲んでましたね。ま、そのときに初めて北京の人が「二鍋頭」をうまそうに飲んでいるのを見て、自分もと試し、その強さにびっくりしたんですが。その後は、いわゆる「下放」運動で、東北の中国と旧ソ連の国境にある黒竜江省の国営農場に行き、かの蒸留酒である「白酒」をもっぱら飲み、北京に帰ってきた後も、また結婚後も、白酒をなくてなならないものとしてこれまで飲んできたという次第。すいません、ずいぶん長くなりましたが、お酒はこの林涛に取ってはパートナーでありました。多くの人は、酒を飲むのに適した温度で、香りとコクを楽しみつつ、ゆったりとした気分で飲めば、ストレスを解消し、心を安らかにしてくれるといいますが、私にとってはそんなことも時にはありますね。といえるだけです。

 話を戻しますが、「酒は百薬の長」、大昔は、お酒を薬として使っていたこともあったそうです。ま。完全にそういう意味ではないようですが、うまいことを言ったもんですね。すべての呑み助は、「これはいいことを言う。この名言は我らの見方」なんでよろこんだりします。この昔の言葉を盾に、いい気になって無茶に飲んだりする人はいないでしょうが、これは中国のお医者さん。もちろん漢方医のはなしです。 酒はまず肝臓に大きく影響するということなので、「百薬の長」とするためには、肝臓への負担を少なくして、肝臓を疲れさせないことだそうです。ある人は、脂の少ない肉、魚、豆腐など、肝臓に活力を与える高タンパク、高ビタミンの肴を摂りながら酒を飲むほうがいいといっていますが、その漢方医は、一番よいのは酒を断つことといってました。「そんな殺生な」とこたえると、あんた、アルコールだけでも肝臓を悪くするんですよ!我慢してやめなさい!と厳しい言葉が帰ってきました。お医者さんでも私の友人、「私も少し酒をのみます。でも決してほろ酔い以上になるまでは飲みません。というのは、翌日、もし二日酔いになっては仕事になりませんからね。手術は当然のことできないし、頭が鈍り、診断に影響しますよ。飲み過ぎはもちろん、一般に言って、お酒は程々が一番いい。ましてや飲めない方が無理して飲むものではありません。酒を飲むことが健康に良いなどとは、一概に言えません。「酒は百薬の長」と言われますが、飲みすぎれば薬が毒になります。嗜好品である酒類を、文化として報道、紹介するのではいいでしょうが、何が何でも酒を飲むことが「健康に良い」というのはいけませんね。きびしい!!

お酒
v (三)「酒は百薬の長」酒にまつわる昔話 2006-07-10 14:42:17
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