中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
中国の伝統文化と伝承ーー北京の「胡同」
   2006-07-06 09:42:21    cri

 北京の文化財と言えば、万里の長城や、故宮、四合院をまず思い浮かぶでしょうが、実は、庶民たちが長年住んできたそれぞれの四合院を結ぶ「胡同」も、1000年ほどの歴史があり、無視できないものです。

 「胡同」は、日本流に言うと、「路地」や「横丁」のことです。北京が中国全国の首都になったのは、モンゴル人が樹立した王朝である元の時代だったので、「胡同」の語源は、モンゴル語で「井戸」を表す「フタグ(hutag)」だという説が一般的です。

 最新の調査によりますと、現在、北京には、「…胡同」という地名を持つのは、1300カ所あり、広い地域の胡同と言える巷や街などを含めれば、6000以上に上っているとのことです。これらの胡同をつなぐと、万里の長城とほぼ同じ長さになります。

 それらの胡同のうち、自動車が楽に通れるほど広いものもあり、幅が数十センチメートルしかないものもあります。例えば、前門の大柵欄地区にある銭市胡同は、幅40センチで、北京では最も狭い胡同となっています。

 そして、胡同は、まっすぐ伸びるものが多いですが、20もの曲がり角がある北新橋地区の「九道弯胡同」のような曲がりくねったものもあります。

 胡同は、かつて北京市民の生活の場でした。子供が遊ぶ。道端に設けられた自由市場で野菜や果物を買う人々。夏場には、家から椅子やテーブルを持ち出して囲碁などに興じたり、パイプタバコをふかして夕涼みをする老人たち。そんな庶民の生活に根ざした胡同は、近年の都市建設にともなって、次第に姿を消していきますが、北京市の中心部に、胡同が昔のまま保存される地区を設けられました。北京の庶民文化に興味を持つ方々は、北京に来るとき、ぜひ胡同を訪ねてみてください。

カルチャーパワー
v 中国結びの歴史 2006-06-29 11:11:13
v 中国の伝統文化と伝承ーー中国の「十二生肖」の由来 2006-06-22 10:09:31
v 京劇の歴史  Beijing Opera's History 2006-06-15 12:56:59
v 土着民謡の魅力、再認識される 2006-06-08 10:11:37
v 工場、アート村に華麗に変身! 2006-06-01 09:43:29
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |