名前:[ン先]冬妹
出身地:広東省四会市
生年月日:1975年9月15日
身長:158センチ
種目:柔道(52キロ級)
1987年、地元のスポーツ学校に入ってレスリングを始め、1990年に広東省スポーツ学校に入って柔道に転向しました。
全国ユースで優勝、アジア選手権準優勝して順調に選手生活をスタートしたものの、1996年、左膝の十字型靭帯を損傷。トレーニングを続ければ、後遺症が残るとの医師の警告にもかかわらず、治療を続けながら、第8回全国スポーツ大会に出場して、優勝を果たしました。大会後、手術をしたのですが、今でも、左ひざには、3本の釘が残っています。
しかし、その4年後の2001年に行われた第9回全国スポーツ大会。試合中、またまた右の膝蓋骨を脱臼。にもかかわらず、ドクターが道場に上がる前に、自分で、それを戻してしまいました。そして、最後まで激痛に耐えながら、奇跡の「連覇」を果たしたという驚異的な精神力の持ち主です。
2004年8月15日、アテネ五輪の決勝で、冼冬妹は、わずか67秒で、一本勝ちを収め、念願の五輪金メダルを獲得しました。17年間の努力が報われた瞬間でした。
しかし、これは彼女にとって、ゴールではありません。2007年11月に北京で行われた柔道の国別対抗戦では、結婚して、母親となった[ン先]冬妹の姿がありました。機敏さや得意技の数は減ったものの、安定感はぐっと増した感のある[ン先]冬妹。「お母さんメダリスト」が祖国での2連覇を目指して、疾走を続けます。
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