名前：金相烈

　国籍：韓国

　生年月日：1955年8月7日

　項目：男子ホッケー（代表監督）

　2004年アテネオリンピックの後、中国の男子代表監督に招かれた金相烈は、冗談まじりに「女子代表監督の選考で、同胞の金昶伯（同じ韓国人）に負けたから、今度は男子代表の成績で彼に勝ってみせる」と抱負を語りました。

　女子代表の金昶伯監督は中国で、代表監督として任期最長を誇りますが、母国、韓国での名声は金相烈氏のほうが上です。13歳からホッケーに身を投じ、引退後は、コーチとして熱心に研究を重ね、1985年にはホッケー強国のインドに渡り、見識を深めました。『鬼監督』といわれる金昶伯氏より、『もっと厳しい』といわれる金相烈監督ですが、試合場を出ると、非常に謙虚で礼儀正しい紳士です。また選手や記者たちとのコミュニケーションも好きなことで知られています。

　彼のもとで、韓国男子代表は、1996年アトランタ五輪で5位、1998年バンコクアジアで優勝、2000年シドニー五輪で準優勝などの実績を残しました。しかし、2004年アテネ五輪で、韓国女子代表をベスト4入りさせられなかったことの責任をとって、監督を辞任しました。2004年12月、金相烈は、中国男子代表での指導をはじめ、彼の指導の下、中国男子代表は、2006年のドーハ大会で決勝進出を果たすなど、実績を上げています。