4月1日から3日にかけて、アメリカミネソタ州のミネアポリスで行われたスピードスケート・ショートトラックの世界選手権で中国チームは、金2個、銀6個を獲得、これは獲得メダルランキングの3位となる。中国は、ここ2回の世界選手権とも金メダルわずか1個ずつにとどまっており、今大会はそれを越えることが最大の目標だった。
トリノ大会のショートトラックのメダルは金1銀1銅2。大会前の時点では、中国チームは王濛選手の500メートルを除いて、メダルの期待はそれほど大きくなかった。しかし、予想以上の成績をおさめ、特に男子の頑張りが目立った。
王濛は、得意の500メートルで連覇を果たし金を獲得した他、1000メートルと1500メートル、さらにその総合成績により3つの銀メダルを取り、五輪チャンピオンの貫禄を見せた。500メートルでは、同じく中国の付天余が銀。中国チームの強さを見せつけた。
女子は、3000メートル・リレーで、強敵韓国、カナダを破って、念願の金を獲得。
特筆すべきは、若手の李蒿楠選手が男子500メートルで銀メダルを獲得した他、チームメートと一緒に、5000メートルリレーで、銀メダルに輝いたこと。世界の強豪に勝つにはまだまだだが、少なくとも同じ土俵に立つだけの力はついて来た。今後の飛躍が期待される。
トリノ終了後、ベテラン選手が次々と引退したが、フィギュアスケート世界選手権ペアでのワンツーフィニッシュなどに見られるように、若手がしっかり台頭し、引き続き金メダルを狙える位置にいる。中国チームの選手層の厚さを感じさせる「バトンリレー」である。
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