3月10日から27日にかけて、2006年女子国際チェス選手権がロシアのエカテリンブルグで開催された。
中国の許ユ華は準々決勝で2004年世界選手権チャンピオンであるロシアのカガリフスカヤ、準決勝でロシアのベテラン、マトベーワを破り、決勝進出を果たした。そして迎えた決勝戦。4局を戦い、先に2.5点(勝てば1点、引き分け0.5点)を取れば優勝となる。許ユ華が3局目で2勝1引き分けとし、最終戦を待たず、99年世界選手権チャンピオンガリアモワを破り、チェス女王の座についた。
結局、許ユ華はこの大会一つも負けがなかった。そして中国からは謝軍と諸宸に続く、3人目の世界選手権チャンピオンとなったのである。しかも、許ユ華は史上初めて五輪、ワールドカップ、世界選手権という「3冠」を総なめにしたことになる。
簡歴
許ユ華、1976年浙江省金華市に生まれ、6歳からチェスを習い始め、12歳で浙江省代表チームに入る。
1989年 国家代表選抜チームに入る。
1992年 国家マスターズの称号授与
1993年 国際マスターズの称号授与
1995年 全国女子ユースチャンピオン
1996年 全国女子ユースチャンピオン
1996年 アジア女子ユースチャンピオン
1996年 世界女子ユース選手権3位
1998年 アジア女子選手権チャンピオン
1998年 国際特級マスターズの称号授与
2000年8月 第1回チェスワールドカップチャンピオン
2000年11月 オリンピック団体戦チャンピオン
2001年 モスクワ世界選手権準決勝進出
2002年 第2回チェスワールドカップチャンピオン
2002年 オリンピック団体戦チャンピオン
2004年 オリンピック団体戦チャンピオン
2006年3月 エカテリンブル世界選手権チャンピオン
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