5月の連休明けに予定されている胡錦濤国家主席の訪日に合わせて、中国青年代表団200人が4日から日本を訪れ、10日まで一週間におよぶ交流活動を行います。明日の出発に向け、今日北京市内のホテルでは日本大使館主催による中国青年団一行の歓送会が開かれました。
今回、組織された代表団は、ここ数年では最大規模で、両国の相互理解を深めるという従来の目的に加えて、胡主席と福田総理と共に東京で交流し、中日首脳会談を成功させるためのムード作りをするという目的もあります。
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中国青年団の健副団長が記者の質問に答える様子 |
青年団員が日本に関する紹介を真剣に聞く様子 |
代表団副団長の倪健中華全国青年連合会主席補佐は「今回の交流は20年前の『乾杯』を唱和する友好だけを強調する交流とは異なり、もっと具体的で内容があるものになってほしい。単に青年が友好を訴えるだけに止まらず、経済分野で『共に利益を得る』という関係を築くのと同じように、青年交流も戦略的互恵関係に基づいた、具体的な利益へと繋がるような交流をしたい。互いの政府もそれを目指して模索しているところである」と述べました。
今回の代表団は芸能界、企業などさまざまな分野で活躍する青年150人とこの活動に23年前に参加した青年代表団OB・OG50人により構成されます。一行は青年分団、企業家分団、公務員分団とOB・OGをメインとした特別代表分団に分かれ、日本に滞在期間中、青少年友好年開幕式や胡主席が早稲田大学で行う講演に出席します。また東京だけでなく、名古屋市のトヨタ自動車工場、岐阜の白川郷、長野の軽井沢なども回る予定です。
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青年団員のハオハンさんと曹佳音さんがインタビューに答える様子 |
歓送会で青年団にメッセージを贈る道上日本公使 |
大学生団員のハオハンさんは「中国の青年が日本の青年に対して友好な態度であることを示したい」と意気込みを述べました。
青年代表団を見送るにあたって、主催側の道上尚史日本公使は「福田総理が以前言ったように、我々の将来は青年にかかっている。40、50歳世代の交流も大事だが、もっと大事なのは今の20、30代という将来を担う世代の交流である。清らかな心を持ち、すぐに新しい物を受け入れられる若者同士で、ぜひ交流を深めてもらいたい」と願いを語りました。
今回の中日青年の交流活動は今年3月、日本側の代表が中国を訪れたのに続くもので、倪健副団長の話では、今年中に再度、日本の青年団による訪中が実現する可能性もあるということです(CRI黄恂恂)
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