A:「先日、『新疆シリーズ』番組で、ウイグル族の身障者を取材していましたね。ところで最近、日本では、"障害者"と書かずに、"障がい者"と書くようになりました。"害"という漢字の印象が悪いからです。これと似たような例で、以前、"子供"の"供"は、「従う、ともなう」という意味だから良くない、「子ども」と書くべきだという論争がありました。そこで質問なのですが、中国でもこのような表現の変化が求められるような事例があるのでしょうか?」
Q:中国にも、以前、目の不自由な人や足の不自由な人に対し不親切な表現がありましたが、そうした呼称を廃止するべきだという声があり、都市部ではほぼ聞かれなくなりました。
言葉の変化に伴い、社会も大きく変化しています。来年、北京オリンピックとともにパラリンピックが開催されます。中国では、身障者を尊重したり、身障者の努力を見習おうというキャンペーンも行われています。また、北京市内の公衆トイレにはほとんど、身障者用のトイレが設置されています。道路にも視覚障害者用の誘導ブロックが設けられています。
また、中国語最大の検索エンジンである「百度」では、1年ほど前から、視覚障害者のための音声識別ホームページを開設しました。これによって、視覚障害者もインターネットという先端技術を駆使して、自分の精神世界を広げることができるようになりました。(担当:任春生)
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