北京の愛好家、京都から演奏家を招き尺八と箏の音楽会

2018-06-04 13:29  CRI

 尺八と日本箏の講習会と音楽交流会が2日、北京市内の音楽複合施設「知音堂」で開かれました。この行事は中国の尺八愛好家が運営するWechat公式アカウント「尺八」と伝統文化の復活に努める民間企業「中筝文化」傘下の「知音堂」が共同で企画しました。京都で無住庵尺八道場を主宰する倉橋容堂さん(68歳)と妻で、箏奏者の倉橋文子さんがゲストとして招かれ、昼の講習会「古風尺八音楽鑑賞」、「日本箏の初体験」に続いて、夜は「空谷有声」をテーマとした演奏会が行われ、ソーシャルメディアなどを通して応募した100人余りが参加しました。

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「春の海」(宮城道雄作曲)演奏中の倉橋容堂さんと文子さん

尺八は古代中国で誕生した伝統楽器で、8世紀と13世紀の二度にわたって日本に伝わったと言われています。南宋以降、尺八は中国で姿を消してしまいますが、近年、日本から逆輸入の形で中国に戻り、全国各地で習う人は1000人以上いるとみられています。一方、箏は安定した音程があり、比較的速くメロディーが奏でられることから、中国の民族楽器の中では最多の人口を有し、その数は1000万人にも上ります。ただ、日本の13弦箏に対して、いま中国で最も多く使われているのは21弦箏です。

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講習会の様子

講習会では、容堂さんは尺八の歴史を説明しながら、古曲を演奏してその音色を披露し、文子さんは13弦箏の特徴と演奏法を紹介して、参加者に実体験してもらいました。続く演奏会では、容堂さんの中国人弟子・張世哲さん、中国筝の奏者・岑佳蔚さんらが競演。容堂さんと文子さんは「春の海」、「千鳥の曲」などを尺八・箏二重奏で演奏し、最後は容堂さんの「鶴の巣籠」で幕を閉じました。聞く人を古代へ、大自然の中へと導く演奏に、無心になって聞き入っていた来場者の姿が多くありました。

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師匠と競演する張世哲さん(左)

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筝曲「高山流水」を演奏中の若手奏者・岑佳蔚さん

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「六段の調」を演奏中の倉橋文子さん

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「鶴の巣籠」でフィナーレを飾る倉橋容堂さん

 演奏終了後の質疑応答では、容堂さんと文子さんはユーモアを交えて質問に答え、観客席から歓声と笑いが起こりました。両氏は「興味を持って聞いてくれた方が多くて、良い手ごたえを感じた。こうした草の根の交流に大きな意義を感じている。これからも呼んでいただければ喜んで参加する」と感想を述べました。

 来場者で箏を習っている小学生は「13弦箏は水のような柔らかい音色で、とても美しい」と目を輝かせ、伝統楽器「箫」の愛好家で、音楽評論家の田龍さんは「演奏された曲は古い曲が多かったが、伝統文化が大好きな若者の気持ちにじんわりと響く曲ばかりだった」と企画の意義を高く評価しました。また、子どもと一緒に来場した母親は「倉橋容堂さんと文子さんの二重奏は陰と陽、剛と柔の組み合わせで、天地人が響きあうハーモニーを感じることができた。あまりに素敵だったので、今の私は、日本という国もきっと素敵な国だと思っている。中日の文化は緊密な関係にあること、また、それぞれが独自の個性も作り上げたことも実感できた」と満足げな笑顔を見せました。

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質疑応答の様子

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右から倉橋容堂さん、文子さん、岑佳蔚さん、真哲さん

 企画者代表の張世哲さん(41歳)は本職が広告会社の会社員で、2011年から尺八を習い始め、現在は2015年に発足した「尺八貴風会中国貴園支部」北京道場の責任者を務めています。張さんは「伝統文化の魅力を広め、尺八の中国での復帰につなげたいとの願いから、これまでに年に3~4回日本からゲストを招いて、交流活動を開いてきた」と話します。張さんによりますと、毎回の交流は商業公演の形式をとらずに、必要経費は企画者と参加者が分担して賄っています。こうした趣旨は日本からのゲストたちにも賛同を得ており、無報酬で応援に駆けつけてくれています。なお、今年の秋には、尺八の演奏家で、紫綬褒章受章者の三橋貴風さんと北京出身の京劇女形・劉欣然さんとの競演も北京で開かれる予定だということです。 

(取材:王小燕、撮影:田龍)

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张强