杭州料理は、中国の八大料理に数えられる伝統のある料理で、その定番の一つは、東坡肉(トンポーロウ)です。脂身のある豚肉をトロトロになるまで、醤油漬けで長時間煮込んだ料理で、時間はかかりますが、手間がかかりません。豚には味がよく染み込み、最高なお肉料理です。
杭州の老舗・「知味観」の東坡肉がお勧めです。見た目ほど脂っこくないのが特徴で、誰にも食べやすい料理だと思います。また、この東坡肉の料理名には歴史があります。西湖を舞台にした詩を書いた宋の有名な詩人・蘇東坡は、当時、杭州地域で役人をしていました。蘇東坡は西湖に蘇堤を作ったことでも名を残していますが、この工事に携わっていた労働者たちを労うためにこのお肉料理を考案したそうです。歴史の重みを感じながら食べると、ますますおいしくなるかもしれません。
【レシピ】
材料・調味料:豚バラ肉、レタス、ネギ、生姜、八角、水溶き片栗粉、醤油
作り方:
1、豚肉は熱した鍋に脂身を下にし、強火でこんがりと焼いておきます。
2、肉、ネギ、生姜、八角を鍋に入れ、多めに水を入れて煮立て、アクをきれいに取り除いてから、蓋をして中火で1時間煮込みます。
3、肉を取り出し3等分位に切り分け、中華鍋に並べ入れ、2のゆで汁、適量の酒、しょう油、砂糖で調味し、蓋をして中火でさらに1時間煮込みます。
4、レタスを茹で、器に敷き詰め、3の肉をその上に並べますが、残りの煮汁にごく薄くとろみをつけて肉の上にかけると出来上がりです。
(編集:コオリ・ミン)
|