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新疆での野鳥観察は1996年から始まり、親しいレジャーとしてますます多くの人々に喜ばれるようになりました。
苟軍さんは新疆でも有名な野鳥観察の愛好家です。一昨年初め、苟軍さんはイギリス人の鳥類研究者・コリンポーロ(Colin Poole)さんを案内し、新疆のカラメリ自然保護区に入りました。そして、渡り鳥がカラメリを経由し、南のインド、パキスタンなどへ移動する壮大な場面を観察しました。「当時、気温は氷点下10度以下で、非常に寒かったです。私たちは車を木のない石の山に停め、猛禽類が上空を通る様子を観察しました。モンゴルとシベリアで繁殖したハヤブサが私の直ぐ上の空を群れて飛び、インド、パキスタンの方向へ向かって行きました。非常に壮大でした」

イギリス人の鳥類研究者・コリン・ポーロさんは4000種類の鳥の鳴き声を識別できます。ある日の夕方、苟軍さんとコリンポーロさんは車を運転し新疆のタクラマガン砂漠の道路で野鳥観察をしました。この時、ひとつがいの鴨が11羽のかわいい子鴨を率いて道の傍をゆっくりと散歩していました。苟軍さんは車を停め、カメラでこの鴨の一家を撮影しようとしました。すると、ポーロさんは「今、撮影すると、鴨夫婦が怖がって飛んでいく。小鴨にとって非常に危ないですよ」と言いました。
野鳥観察への理解が深まるとともに、苟軍さんを始め鳥類に関心を持つ多くの人たちが環境保護の重要性を訴え、新疆ウィグル自治区野鳥保護センターの創設を提唱しています。
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