午前、日本から飛行機で、西安経由、新疆ウイグル自治区の区都、ウルムチへ向かいます。

二日目：ウルムチー（天池）ートルファン＜トルファン泊＞

　朝、天山山脈東部の最高峰ボゴダ峰中腹にある氷河湖天池を観光します。

　午後、ウルムチ市内観光。シルクロードの宝物を納めた新疆ウイグル自治区博物館とバザールを見学します。

　その後、「緑のオアシス」と言われるトルファンへ向かいます。

　夜、民族舞踊とウイグル族の民族料理・羊の丸焼きを堪能します。

三日目：トルファン＜車中泊＞

　朝食後、トルファン郊外の観光。

　漢の時代の車師前王国の都城で、高昌国の要衝ともなった交河故城、「西遊記」で有名な火焔山、色鮮やかな壁画が保存されるベゼクリク千仏洞、三蔵法師が西方へ行く途上に国王の手厚いもてなしを受けた高昌故城、高昌国の貴族の墓群アスターナ古墳群、カレーズ（地下用水路）を見学します。

　夜、夜行寝台列車で、敦煌駅（柳園）へ向かいます。

四日目：敦煌駅ー敦煌＜敦煌泊＞

　列車でかつてシルクロードを行き来する商人達がラクダや馬で往来した道をたどります。

　その後、バスで砂漠の大画廊と言われる敦煌へ向かいます。着後、敦煌付近ののろし台などからの出土品が多く集められている敦煌博物館を見学ます。夕方、鳴沙山と月牙泉へ向かいます。砂漠をラクダに乗って散策します。

五日目：敦煌滞在（莫高窟）＜敦煌泊＞

　終日、砂漠の大画廊莫高窟を見学します。

六日目：敦煌ー（楡林窟）ー安西＜安西泊＞

　朝食後、敦煌の東約160kmの楡林河を挟む断崖に残る楡林窟を見学します。唐代の飛天の壁画ある第15窟、「八大菩薩曼陀羅経変」が描かれている第25窟、水月観音が描かれた第2窟、現存する最古の三蔵法師の物語といわれる「玄奘取経図」が残る第3窟、白度母の壁画のある第4窟を見ます。

　その後、河西回廊の主要オアシスの一つ、安西へ向かいます。

七日目：安西ー（嘉峪関）ー酒泉＜酒泉又は嘉峪関泊＞

　朝食後、河西回廊の中心、オアシス都市酒泉へ向かいます。

　途中、万里の長城の最西端にある嘉峪関、酒泉郊外のゴビ砂漠にある魏晋壁画墓に立寄ります。

八日目：酒泉ー（張掖）ー武威＜武威泊＞

　朝食後、酒泉市内観光、酒泉公園、鐘鼓楼を観光します。

　その後、河西回廊をさらに走り、「金の張掖、銀の武威」と呼ばれた、張掖に向かいます。

　着後、張掖市内観光、マルコ・ポーロの「東方見聞録」の記述にもある大仏寺を見学します。午後、祁連山脈や万里の長城を眺めながら武威へ向かいます。

九日目：武威ー蘭州＜蘭州泊＞

　朝食後、昔、涼州と呼ばれた緑豊と武威の市内観光。飛ぶ燕を踏む青銅の奔馬が出土された雷台、「西夏碑」が残る文廟を見学します。

　午後、烏鞘嶺（3000m）を越え、黄河本流における最大の町蘭州へ向かいます。

十日目：蘭州滞在ー（炳霊寺石窟）＜蘭州泊＞

　終日、炳霊寺石窟観光をします。

　劉家峡ダムより黄河をさかのぼると、険しい峰峰が続き、炳霊寺石窟が現れます。

　中国とインドの手法をミックスした西域風の塑像や龕仏、壁画を鑑賞します。なかでも、27mの高所から黄河を見おろす大摩崖仏（171龕）は圧巻です。

十一日目：蘭州ー天水＜天水泊＞

　午後、列車で、黄土高原の開かれた町、天水へ向かいます。

　昼、蘭州名物の牛肉麺を食べます。

十二日目：天水滞在ー（麦積山石窟）＜天水泊＞

　午前、世界の宝とも称えられる彫刻や塑像が多く残る麦積山石窟観光をします。

　麦積山の中でも指折りの美しさを誇る、1400年以上も前に彫られた仏像のある第44窟、第133窟、第121窟を見学します。午後、民家を訪問します。

十三日目：天水ー西安＜西安泊＞

　朝食後、バスで唐の古都西安へ向かいます。

　到着後、西安市内観光。西安のシンボル・大雁塔や、市の中心にたつ鐘楼、城門と城壁の美しさで名高い西門、書の宝庫・碑林を見学します。夕食は、西安名物の羊肉泡モーを食べます。

十四日目：西安滞在＜西安泊＞

　午前、西安東郊外を観光します。楊貴妃のロマンスの舞台となった華清池、全中国を初めて統一した秦の始皇帝陵、井戸掘り中に偶然発見された兵馬俑博物館を見学します。

　午後、西安市内に戻り、自由行動。

十五日目：西安

　午前、西安郊外観光。前漢の景帝の陵墓、陽陵と、そこから出土した彩色兵士俑等を展示する陽陵考古博物館を見学します。午後、空路で日本へ。